![消化器系3、肝臓と膵臓](../img/header.jpg)
Sponsored Link
前回の消化器系2、小腸と大腸では腸について見ました。今回は肝臓などを見ていきます。
肝臓は肝初回通過効果などの解毒のイメージが強い臓器ですが、その他にも胆汁を作ったりしています。胆汁は脂質の乳化をして脂質の消化吸収を助けます。肝臓で作られた胆汁は胆嚢に貯められた後に、胆管を通り十二指腸に分泌されます。
また肝臓は各栄養素の代謝にも関わります。脂質では、コレステロール、中性脂肪、リン脂質などの合成と分解を行ったり、ケトン体を作ったりしています。タンパク質ではアルブミンなどの重要な蛋白を作っています。糖では、グルコースをグリコーゲンの形で貯めています。
さらに凝固系で重要なプロトロンビンやフィブリノーゲンなどの生成にも肝臓は関わっています。
そんな様々な働きをしている肝臓ですが、肝臓は右葉、左葉、方形葉、尾状葉の4つからなり、さらに細かく見ると、肝小葉と呼ばれる肝細胞がたくさん集まったものからできています。肝臓の血液の流れは大きく2つあり、固有肝動脈と門脈があります。固有肝動脈は肝臓へ酸素を運ぶ動脈で、小葉間動脈へと流れ、洞様毛細血管へと流れます。門脈は胃や腸からの栄養にとんだ血液を集める静脈で、小葉間静脈へと流れ、洞様毛細血管へと流れます。
洞様毛細血管へと流れた後は中心静脈を経て、肝静脈、下大静脈と流れます。
Sponsored Link
Sponsored Link
膵臓は膵液の分泌とホルモンの分泌が大きな仕事です。
膵液は電解質として炭酸水素イオンを含んでいて、胃酸を中和して弱アルカリ性にします。その他以下の消化酵素や前駆体を含んでいます。
膵臓の内分泌腺であるランゲルハンス島からホルモンが出ます。主に以下の3つです。