細胞内小器官にはミトコンドリア、小胞体、ゴルジ体、リソソーム、ペルオキシソームなどが存在します。これらがうまく働くことで細胞の機能が保たれています。
ウイルスの構造と増殖
ウイルスは、コア、カプシド、エンベロープなどの構造があります。ウイルスは、吸着、侵入、脱殻、複製、放出という流れで増殖します。
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前回のグラム陰性菌の代表例までは細菌を見てきました。今回はウイルスの構造や増殖について見ていきたいと思います。
近年コロナウイルスなどで注目を集めているウイルスですが、まずウイルスは細菌と比べて、はるかに小さく細胞構造を持ちません。また自分でATPを産生したり、タンパク質の合成ができず、自己複製能もありません。ウイルスが増殖するには宿主細胞が必要です。
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ウイルスのゲノムは一本鎖又は二本鎖のDNAかRNAとして存在しています。このウイルスゲノムとタンパク質の複合体をコアと呼びます。コアのまわりを包んでいるタンパク質の殻がありますが、これをカプシドと言います。さらにコアとカプシドを合わせたものをヌクレオカプシドと言います。
ヌクレオカプシドの外側には脂質二重層の膜があり、これをエンベロープと呼びます。エンベロープにはスパイクと呼ばれる糖タンパク質からなる突起があり、宿主細胞のレセプターとの結合に必要です。
C型肝炎ウイルスを例にしてウイルスの増殖機構を見ると以下のようなステップで行われます。