グラム染色の手順、グラム陽性菌とグラム陰性菌

グラム染色の手順、グラム陽性菌とグラム陰性菌

グラム染色は、細菌の細胞壁によって染色が異なり、グラム陽性菌は紫色、グラム陰性菌は赤色に染まります。細菌の細胞壁は厚みの他にも、タイコ酸やリポ多糖などが異なります。

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グラム染色の手順、グラム陽性菌とグラム陰性菌

細菌の分類方法には色々な方法があり、その1つにグラム陽性菌やグラム陰性菌があります。今回はグラム陽性菌やグラム陰性菌についてみていきます。グラム陽性菌とグラム陰性菌の代表例には以下のようなものがあります。

 

 

  • グラム陽性菌;黄色ブドウ球菌、レンサ球菌、セレウス菌、炭疽菌、破傷風菌、ボツリヌス菌、ウェルシュ菌、ディフィシル菌、ジフテリア菌、ビフィズス菌、結核菌
  • グラム陰性菌;淋菌、髄膜炎菌、百日咳菌、レジオネラ、緑膿菌、大腸菌、サルモネラ属、赤痢菌、コレラ菌、腸炎ビブリオ、セラチア、カンピロバクター属、ヘリコバクター属、トレポネーマ属

 

これらのグラム陽性菌とグラム陰性菌を決定づけるグラム染色についてまず見ていきましょう。

 

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グラム染色

グラム染色は以下のような手順で行われます。

 

 

クリスタルバイオレット溶液をスライドに垂らして60秒間染色します。次にスライドを洗い、ヨード溶液で60秒間媒染します。これによってクリスタルバイオレットは細胞壁の内側にまでしみこみヨウ素と複合体を作り、全ての細菌が紫色に染まります。

 

そしてヨードを洗い流してアルコールで脱色して、アルコールを洗い流します。これによって細胞壁の薄いグラム陰性菌は脱色されて見えなくなります。

 

 

最後にサフラニン液で30秒間染色し、洗い流して乾燥させると、グラム陰性菌は赤色に染まり再び見えるようになります。

 

細胞壁の厚みによって染色のされ方が、グラム陽性菌とグラム陰性菌で異なることがわかったと思いますが、このグラム染色に影響を与える細胞壁についてそれぞれ見ていきます。

 

細胞壁

グラム陽性菌とグラム陰性菌の細胞壁は以下のところなどが違います。

 

  • ペプチドグリカン;グラム陽性菌は厚い、グラム陰性菌は薄い
  • タイコ酸;リン酸を含む多糖類の高分子で、グラム陽性菌にはあって、グラム陰性菌にはない。
  • リポ多糖;グラム陰性菌の外膜の構成成分であり、エンドトキシンとも呼ばれ発熱、血管内皮細胞障害、毛細血管透過性亢進、ショック惹起などの毒作用を持つ。グラム陽性菌にはなくて、グラム陰性菌にはある。

 

 

その他にも、結核菌の細胞壁には、ミコール酸がありこれは抗結核薬のターゲットとしても使われます。

 

まとめ

  • グラム染色は、細菌の細胞壁によって染色が異なり、グラム陽性菌は紫色、グラム陰性菌は赤色に染まる。
  • 細菌の細胞壁は厚みの他にも、タイコ酸やリポ多糖などがグラム陽性菌とグラム陰性菌で異なる。
  • 結核菌の細胞壁には特有のミコール酸があり、抗結核薬のターゲットとして利用される。

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