![神経系5、体性神経系と自律神経系](../img/header.jpg)
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前回の神経系4、脳神経と脊髄神経ではを見てきました。今回は体性神経系と自律神経系を見ていきます。前回の終わりに、薬学部では特に自律神経系が重要になってくるという話をしました。なので、自律神経系は特に頑張ってください。
体性神経系はさらに知覚神経と運動神経にわけることができます。知覚神経は感覚器が感じ取った視覚、聴覚、味覚、嗅覚、平衡感覚などの情報を脳へ伝えます。
運動神経はイメージ通り、骨格筋に情報を伝えて筋肉を動かします。その情報伝達方法は、運動神経の終末からアセチルコリンと呼ばれる物質を出します。出てきたアセチルコリンは骨格筋にあるニコチン性アセチルコリン受容体(NM受容体)が受け取り、筋収縮という反応が起こります。
なお、運動神経と骨格筋の間であるアセチルコリンとニコチン性アセチルコリン受容体のやりとりの場所を神経筋接合部と呼びます。
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体性神経系が運動や感覚にかかわったのに対して、自律神経系はそれ以外の循環や代謝、排泄などに主に関わります。
自律神経系はさらに交感神経と副交感神経にわけることができます。交感神経や副交感神経は脳、脊髄から出て途中でバトンタッチして効果器に情報を伝えます。脳や脊髄などの中枢側に近いものを節前繊維、効果器に近いものを節後線維と言います。節前繊維は有髄神経であり、節後繊維は無髄神経です。
交感神経の節前繊維は交感神経は、脊髄の中でも胸髄と腰髄から出ています。一応、ゴロを紹介しておきます。
解説は不要だと思います。ベリーダンスを踊っているきれいなお姉さんを見て、興奮してしまっている状態をイメージしてください(笑)ベリーダンスってなかなか見かけませんが、職場の先輩の友達が習っていると聞きました。先輩の友達って地味に遠い存在ですね。私は一度も会ったことがありません(笑)
交感神経に対して、副交感神経の節前繊維は脳幹や仙髄から出ています。交感神経の先ほどのゴロを覚えておけば消去法で、副交感神経はいけると思います。
そして交感神経の神経節は効果器から遠いところにあります。副交感神経の神経節は交感神経に比べて効果器に近いところにあります。
今までの話をまとめると、ざっくりとですが、以下のような図となります。
より詳しい内容は、別ページの交感神経のまとめ、ノルアドレナリンの生合成と不活化や副交感神経のまとめ、アセチルコリンの生合成と不活化でもまとめているので、こちらも良ければ参照してください。