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前回の多糖類、単純多糖と複合多糖では多糖類などについてみました。多糖類の1つにグリコーゲンがあることを紹介しましたが、今回はグリコーゲンについてもっと細かく見てみたいと思います。
グリコーゲンは、肝臓や筋肉に貯められている複合多糖です。グリコーゲンはグルコースがα(1→4)結合や、α(1→6)結合でつながっていて、お腹が空いて飢餓状態となった時に血糖回復などに使われます。
グリコーゲンは、もととなるグルコースが、グルコース6-リン酸→グルコース1-リン酸を経てUDP-グルコースとなったのち、グリコーゲンシンターゼによって作られます。
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膵臓から出てくるグルカゴンには、グリコーゲンの分解促進作用があります。グルカゴンはアデニル酸シクラーゼを活性化し、ATPからcAMPが作られます。cAMPはプロテインキナーゼAを活性化してプロテインキナーゼAはグリコーゲンホスホリラーゼをリン酸化します。リン酸化されたグリコーゲンホスホリラーゼはグリコーゲンを加リン酸分解します。
グリコーゲンがグリコーゲンホスホリラーゼにより加リン酸分解されると、先ほどの合成を逆走するように、グルコース1-リン酸→グルコース6-リン酸となります。できたグルコース6-リン酸は肝臓か筋肉かによって反応が変わります。
肝臓ではグルコース6-リン酸は、グルコース6-ホスファターゼによってグルコースとなります。できたグルコースは血糖値の維持に使われます。
一方で筋肉では、グルコース6-ホスファターゼの活性はないため、グルコース6-リン酸のままとして使われます。グルコース6-リン酸と言えば、解糖系でしたね。解糖系に流れたグルコース6-リン酸はATPの産生に利用されます。
ここでゴロを1つ紹介します。
イメージ作りの物語を。お菓子のグリコを噛んだイチローが血糖値上がり、ヒットをたくさん打ったというお話です。イチローのヒット数を超える日本人選手は今後現れるのでしょうか。
ちなみにですがグリコーゲンの分解と合成は解糖系の逆なので、細胞質で行われます。