内分泌系1、ホルモンとフィードバック機構

内分泌系1、ホルモンとフィードバック機構

ホルモンは恒常性を保つためにフィードバック機構が働きます。ステロイドや甲状腺ホルモンなどの一部は細胞内受容体に結合して作用します。

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内分泌系1、ホルモンとフィードバック機構

前回の泌尿器系、腎臓の働きでは腎臓について見ました。今回はホルモンについて見ていきます。ホルモンと聞くと、焼き肉のホルモン食べたくなってきます(笑)

 

 

ホルモン

ホルモンは恒常性の維持や、成長、発達、生殖、代謝などを調節に関わります。ホルモンは内分泌器官から分泌され、血液を介して全身に運ばれます。標的となる細胞に存在する受容体に結合して極微量で作用します。ホルモンを化学構造から分類すると

 

  • ペプチド、タンパク質系;視床下部ホルモン、脳下垂体前葉・後葉ホルモン、カルシトニン、副甲状腺ホルモン、膵臓ホルモンなど
  • アミン、アミノ酸系;甲状腺ホルモン、アドレナリン、催乳ホルモン放出抑制ホルモンなど
  • ステロイド系;性ホルモン、副腎皮質ホルモンなど

 

例えば、副腎皮質ホルモンのコルチゾールを見てみると、以下のような順番で起こります。

 

 

  1. 視床下部から副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンが出て、それが脳下垂体前葉に作用する。
  2. 脳下垂体全欧から副腎皮質刺激ホルモンが出て、副腎皮質に作用する。
  3. 副腎皮質からコルチゾールが出て、作用する。

 

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ホルモンとフィードバック機構

ホルモンは微量で作用するため、出続けると過剰な状態となってしまいます。そのため、フィードバック機構が備わっていて過剰にならないようになっています。例えば先ほどの副腎皮質ホルモンのコルチゾールを見てみると、

 

 

  1. コルチゾールが脳下垂体前葉や視床下部に働きかけて抑制し、副腎皮質刺激ホルモン放出ホルモンや副腎皮質刺激ホルモンの分泌が減る。
  2. コルチゾールの分泌が減る。

 

このようにしてホルモンは恒常性を保っています。

 

ホルモンと受容体

ホルモンのうち、ペプチドホルモンや生理活性アミンなどのほとんどのホルモンは標的細胞の細胞膜受容体に結合してGタンパク質やチロシンキナーゼを介して作用します。

 

 

しかし、ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなどの一部のホルモンは脂溶性で、細胞膜を通過して、細胞質や核内に存在する細胞内受容体に結合します。細胞内の受容体に結合すると、DNAに結合して転写を制御してタンパク質の合成に影響を与え、細胞の機能を変化させます。

 

まとめ

  • ホルモンは内分泌器官から分泌され、血液を介して全身に運ばれ、受容体を介して作用する
  • ホルモンは恒常性を保つためにフィードバック機構が働く
  • ホルモンのほとんどは細胞膜受容体に結合して作用するが、ステロイドホルモンや甲状腺ホルモンなどの一部のホルモンは細胞内受容体に結合して作用する。

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