筋肉2、心筋の収縮

筋肉2、心筋の収縮

心筋は横紋筋の1つで横紋構造を持ちます。心筋の収縮は自律神経が調節に関わり、Ca2+なども関わってきます。これらを理解することで強心配糖体の理解にもつながります。

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筋肉2、心筋の収縮

前回の筋肉1、骨格筋の収縮では骨格筋について見ました。今回は心筋について見ていきたいと思います。

 

 

心筋

心筋はその名の通り心臓の壁に存在する筋肉です。前回の骨格筋と同じように横紋筋の1つで、横紋構造を持ちます。私たちが自分の意志で心臓を動かしたり止めたりできないように、自律神経によって心臓の動きは調節されています。私が小学生の時に、心臓止まったふりゲームというのがありました。タッチされたら心臓が止まったように倒れこむというゲームです。心臓止まったふりゲームが流行って私の地元だけでしょうか(笑)

 

意図的に動かせない心筋はどのようにして収縮しているのでしょうか?

 

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心筋の収縮

心筋の細胞膜で脱分極して活動電位が起こると、Ca2+チャネルと呼ばれるトンネルのようなものが開き細胞外から細胞内にCa2+が流入してきます。これが引き金をなり筋小胞体からCa2+が出てきます。

 

 

筋小胞体はCa2+を豊富に貯蔵しているところであり、興奮が伝わることでCa2+が放出されます。

 

筋小胞体から放出されたCa2+はアクチンフィラメントにあるトロポニンCとくっつきます。Ca2+がトロポニンCと結合することで、トロポニンとトロポミオシンのロックが解除されてアクチンフィラメントがミオシンフィラメントと連携が可能となります。

 

ミオシンフィラメントにはATPaseと呼ばれるATP(エネルギー)を放出させる酵素があり、筋収縮のエネルギーを得ることができます。このようにして筋収縮は起こります。

 

 

筋収縮の終盤では、Ca2+は筋小胞体に取り込まれます。さらに、Na+,Ca2+交換系によってCa2+は細胞外に放出されます。

 

このNa+,Ca2+交換系に加えて、Na+,K+ATPaseを加えた考え方は薬の強心配糖体などにつながってきます。別ページにはなりますが、ジゴシン(ジゴキシン)、血中濃度とジギタリス中毒の復習もよければ見てみてください。

 

まとめ

  • 心筋は横紋筋の1つで横紋構造を持つ。
  • 心筋の収縮の理解は、強心配糖体の理解にも役立つ。

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