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前回の製剤、日本薬局方のエタノールを含む剤形(酒精剤、チンキ剤、エリキシル剤)のまとめでは、エタノールを含む剤形をまとめました。今回は、生薬を含む剤形をまとめます。
前回同様、国家試験で生薬を含む剤形は?と問われる可能性があります。なので、今回もそういう視点で見てもらえたらと思います。
日本薬局方に載っている生薬を含む剤形の代表例には以下のようなものがあります。
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チンキ剤は、日本薬局方で生薬をエタノール又はエタノールと精製水の混液で浸出して製した液状の製剤と定義されています。チンキ剤は前回お話ししたエタノール成分も入っています。
チンキ剤の容器は気密容器を用います。チンキ剤も、火気を避けて保存します。
エキス剤は、日本薬局方で生薬の浸出液を濃縮して製したものと定義されています。ツムラ麻子仁丸エキス顆粒のように、ツムラの漢方薬などが代表例ですね。
エキス剤は重金属試験法に適合する必要があります。重金属試験法はざっくり言うと医薬品に混在する重金属の量を調べる試験です。
エキス剤の容器は気密容器を用います。
流エキス剤は、日本薬局方で生薬の浸出液で、その1mL中に生薬1g中の可溶性成分を含むように製した液状の製剤と定義されています。
流エキス剤もエキス剤と同様に、重金属試験法に適合する必要があります。
流エキス剤の容器は気密容器を用います。
浸剤及び煎剤は、日本薬局方で、生薬を常水で浸出して製した液状の製剤と定義されています。普通の薬局にはあまり見かけず、漢方を専門的にやっている薬局などで見かけます。
浸剤・煎剤の容器は気密容器を用います。
最後に生薬を含む剤形のゴロです。
イメージ作りの物語を書きたいところですが、グーグル先生から怒られるため、詳細は書けません。皆様のご想像にお任せします(笑)