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前回の製剤、粉砕、混合、造粒に使われる機械で見てきたように、薬のもとができたら、いよいよ打錠です。今回は打錠について見ていきます。パンで例えるならば、前回までは生地作りで今回が焼き上げのような感じでしょうか。
パン焼き機にも色々な種類があるように打錠機にも種類があります。打錠機には以下のようなものがあります。
単発式打錠機(エキセントリック型打錠機)は臼と杵の数が1つですが、ロータリー型打錠機は臼と杵が多数ついています。そのため、打錠速度は単発式打錠機(エキセントリック型打錠機)よりロータリー型打錠機の方が速いです。
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パンの焼き上げは、必ずしもうまくいくとは限りません。焦げてしまったり、一部が欠けてしまったりすることがあります。打錠も同じです。いわゆる不良品ができることがあります。これら打錠障害には以下のようなものがあります。
乾燥しすぎたり、結合剤不足、滑沢剤過剰などが原因で起こります。
キャッピングはcap(帽子)から引っ張ってこられると思います。ラミネーションは紙などをプラスチックで挟むラミネート加工をイメージすれば引っ張ってこられます。
これらの打錠障害と原因はゴロを使って覚えましょう。
イメージ作りの物語を。水分不足で今すぐラムネが飲みたいのに、ラムネのキャップに障害が起こり飲めないという悲劇的な状況です。
最近お祭りでラムネ飲んでないなぁ〜。ふとこういうので思い出すと、急に飲みたくなりますね(笑)
乾燥が足りていなかったり、結合剤過剰、滑沢剤不足などが原因で起こります。
バインディングはbind(縛る)をイメージしましょう。縛ると跡が残ったり傷が残ったりしますよね(意味深)。スティッキングはsticking(粘着)から、杵に付着してはがれてしまうことをイメージしましょう。
先ほどのキャッピングとラミネーションを抑えれば原因と打錠障害は消去法で覚えられると思います。