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薬は有効成分に加えて、添加剤を混ぜて作られていきます。なぜ添加剤を加えるのかというと、薬が飲みやすくなったりするからです。今回は錠剤などの固形製剤に使われる添加剤を見ていきたいと思います。
添加剤には以下のようなものがあります。
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有効成分が微量であったりすると、薬を作る時に作りにくいことがあります。そういったものにかさを与えて作りやすくするのが賦形剤です。イメージとしては、米1粒は捕まえにくいですが、米がたくさん集まったおにぎりは捕まえやすいイメージです。
賦形剤の代表例には、乳糖、白糖、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、バレイショデンプン、結晶セルロースなどがあります。結晶セルロースは特殊で結合剤にも崩壊剤としても使われます。
賦形剤どうしはくっつきにくいことがあります。それらをくっつけやすくするのが結合剤です。またしても食事ネタですが、イメージとしてはハンバーグのつなぎです。つなぎがないとハンバーグがポロポロと崩れてしまいます。
結合剤の代表例には、結晶セルロース、カルメロースナトリウム、ヒプロメロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポビドンなどがあります。これらの中で紛らわしいのが、カルメロースナトリウムです。なぜかというと、次の崩壊剤で出てくるカルメロースカルシウムがあるからです。なので、カルメロースナトリウムは結合剤としっかり抑えましょう。
結合剤を抑えることで次の崩壊剤も覚えやすくなるので、ゴロを使いましょう。
イメージ作りの物語を。公園のポピーが何者かによって刈り取られてしまいました。ひどい、ひどすぎる!!嘆いた何者かは、自分のおしりに刈り取られたポピーをくっつけたというお話です。ゴロがかなり強引なので、おしりたんて〇がポピーをくっつけて犯人を追っているのをイメージすると覚えやすいかもしれません(笑)
錠剤をのんだ後、体内で錠剤のままではいつまでも効果を発揮しません。そのため、体内で崩壊させる必要があります。それを助けるのが崩壊剤です。これもイメージとしてはラムネです。食べる前は形を保っていますが、口に入れると、ホロホロと溶けていきますよね。
崩壊剤の代表例には、結晶セルロース、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース、カルメロースカルシウム、クロスカルメロースナトリウムなどがあります。先ほどの結合剤でも言ったようにカルメロースカルシウムが紛らわしいのでしっかり抑えましょう。
そのうえで、結合剤のやつに文字が追加されているイメージを持って覚えます。どういうことかと言うと、ヒドロキシプロピルセルロースに低置換度という言葉が追加されて、低置換度ヒドロキシプロピルセルロースになっています。そしてカルメロースナトリウムにクロスという言葉が追加されて、クロスカルメロースナトリウムとなっています。
流動性を改善してくれるのが滑沢剤です。ちなみに滑沢剤の読みは「かったくざい」です。以前もお話ししたように、滑沢剤は加えまくれば、流動性が上がりまくるいうわけではなく最適量があるので注意しましょう。
滑沢剤の代表例には、タルク、ステアリン酸マグネシウムなどがあります。