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前回のビタミンB2の働き、多く含む食品、薬との併用のまとめでは、ビタミンB2について見ました。今回はビタミンB6について見ていきたいと思います。
ビタミンB6は、3つの天然型があり、日本ではそれぞれをピリドキシン、ピリドキサール、ピリドキサミンと言いますが、ドイツなどの国ではアデルミンと呼ばれたりもします。
ビタミンB6は小腸で吸収され、さらに肝臓でリン酸化されることによって活性型となります。活性型を、ピリドキシン-5’-リン酸(PNP)、ピリドキサール-5’-リン酸(PLP)、ピリドキサミン-5’-リン酸(PMP)となります。
ビタミンB6の活性型のピリドキサール-5’-リン酸(PLP)は多くの酵素の補酵素として働いています。そのためセロトニンやドパミンなどの神経伝達物質の合成、ヘモグロビンの合成、コレステロールの代謝、アミノ酸の代謝など様々な反応に関わります。
ビタミンB6が不足すると湿疹や脂漏性皮膚炎、口角炎、舌炎などが現れることがあります。中でもイスコチン(イソニアジド)などの薬を摂取したりすると、ビタミンB6が阻害され末梢神経炎を起こしたりすることがあります。
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ビタミンB6は水溶性であり過剰症は起こしにくいですが、大量に摂取した時に感覚神経障害、末梢感覚神経障害、骨の疼痛、筋肉の脆弱、精巣委縮などが起こると報告されています。
以下の食品はビタミンB6を多く含むと言われています。
ビタミンB6は紫外線や酸化に弱く、調理をすることで損失しやすくなります。また植物性食品に含まれるビタミンB6は、動物性食品に含まれるビタミンB6より生体利用率が低いと言われるため、動物性食品の方がより効率的に摂取することができます。
ビタミンB6と薬の相互作用の代表例には以下のようなものがあります。