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前回のビタミンDの働き、多く含む食品、薬との併用のまとめでは、ビタミンDについて見ました。今回はビタミンEについて見ていきたいと思います。
ビタミンEは側鎖の違いからトコフェロール、トコトリエノールといった種類があり、さらに結合するメチル基の位置や数によりα、β、γ、σにわけられます。これらの中で最も有名なのがα-トコフェロールで、生理活性も優れています。
トコフェロール(Tocopherol)のTocosはギリシャ語で「子供を産む」という意味があり、Pheroは「力を与える」という意味があります。しかし現在は妊娠以外にも様々な効果をもたらすことがわかっています。
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ビタミンEには以下のような働きがあります。
ビタミンEは生体内の大きな細胞から小さな細胞まで、多くの生体膜の安定化に関わり、細胞の機能を正常な状態に維持しています。
ビタミンEは生体膜のリン脂質二重層内に局在し、活性酸素を消去してリン脂質が参加されるのを防ぎます。このことにより活性酸素が生体膜を障害するのを防いでいます。
よってビタミンEが欠乏すると、
などの症状が起こると言われています。ただ健康な人であれば、食事でビタミンEをほとんどとっていなくても、明らかなビタミンE欠乏症の発生はまれと言われています。
ビタミンEは他の脂溶性ビタミンと比べて過剰症は起こりにくいと言われています。
一般的にビタミンEは摂取量が足りていますが、以下の食品はビタミンEを多く含んでいると言われています。
ビタミンEと薬の相互作用の代表例には以下のようなものがあります。