ビタミンEの働き、多く含む食品、薬との併用のまとめ

ビタミンEの働き、多く含む食品、薬との併用のまとめ

ビタミンEの働きには、生体膜の安定化、活性酸素の消去などがあります。ビタミンEは過剰症も欠乏症も比較的起こりにくく、薬の相互作用には、コレバイン(コレスチミド)、クエストラン(コレスチラミン)、フォスブロック、レナジェル(セベラマー)があります。

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ビタミンEの働き、多く含む食品、薬との併用のまとめ

前回のビタミンDの働き、多く含む食品、薬との併用のまとめでは、ビタミンDについて見ました。今回はビタミンEについて見ていきたいと思います。

 

 

ビタミンE

ビタミンEは側鎖の違いからトコフェロール、トコトリエノールといった種類があり、さらに結合するメチル基の位置や数によりα、β、γ、σにわけられます。これらの中で最も有名なのがα-トコフェロールで、生理活性も優れています。

 

トコフェロール(Tocopherol)のTocosはギリシャ語で「子供を産む」という意味があり、Pheroは「力を与える」という意味があります。しかし現在は妊娠以外にも様々な効果をもたらすことがわかっています。

 

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ビタミンEの働き

ビタミンEには以下のような働きがあります。

 

  • 生体膜の安定化
  • 活性酸素の消去

 

生体膜の安定化

ビタミンEは生体内の大きな細胞から小さな細胞まで、多くの生体膜の安定化に関わり、細胞の機能を正常な状態に維持しています。

 

 

活性酸素の消去

ビタミンEは生体膜のリン脂質二重層内に局在し、活性酸素を消去してリン脂質が参加されるのを防ぎます。このことにより活性酸素が生体膜を障害するのを防いでいます

 

 

よってビタミンEが欠乏すると、

 

  • 神経細胞の障害;運動失調、筋力低下、眼筋麻痺、感覚異常
  • 筋肉細胞の障害;慢性的な筋肉痛
  • 赤血球の障害;溶血性貧血
  • 血管;末梢循環障害

 

などの症状が起こると言われています。ただ健康な人であれば、食事でビタミンEをほとんどとっていなくても、明らかなビタミンE欠乏症の発生はまれと言われています。

 

ビタミンEの過剰症

ビタミンEは他の脂溶性ビタミンと比べて過剰症は起こりにくいと言われています。

 

ビタミンEを多く含む食品

一般的にビタミンEは摂取量が足りていますが、以下の食品はビタミンEを多く含んでいると言われています。

 

  • 動物性;ウナギ、すじこ、たらこ、あんこう(肝)
  • 植物性;アーモンド、コーン油、オリーブ油

 

 

ビタミンEと薬の相互作用

ビタミンEと薬の相互作用の代表例には以下のようなものがあります。

 

  • コレバイン(コレスチミド);脂溶性ビタミンの吸収阻害
  • クエストラン(コレスチラミン);脂溶性ビタミンの吸収阻害
  • フォスブロック、レナジェル(セベラマー);脂溶性ビタミンの吸収阻害

 

まとめ

  • ビタミンEの働きには、生体膜の安定化、活性酸素の消去などがある。
  • ビタミンEは過剰症も欠乏症も比較的起こりにくい。
  • ビタミンEと薬の相互作用には、コレバイン(コレスチミド)、クエストラン(コレスチラミン)、フォスブロック、レナジェル(セベラマー)などがある。

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