葉酸の働き、多く含む食品、薬との併用のまとめ

葉酸の働き、多く含む食品、薬との併用のまとめ

葉酸はDNAの合成、アミノ酸代謝、造血作用などの働きがあり、胎児の正常な発育や巨赤芽球性貧血(悪性貧血)などに関わります。葉酸と薬の相互作用などもまとめています。

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葉酸の働き、多く含む食品、薬との併用のまとめ

前回のパントテン酸の働き、多く含む食品、薬との併用のまとめでは、パントテン酸について見ました。今回は葉酸について見ていきたいと思います。

 

 

葉酸

葉酸の名前の由来は、緑の葉をもつ野菜に多く含まれることによります。葉酸は化学名をプテロイルグルタミン酸と言い、生体内や食物中では色々な形で存在しています。食事中では複数のグルタミン酸が結合したプテロイルポリグルタミン酸型で主に存在しますが、サプリメントなどに入っている葉酸は1つのグルタミン酸が結合したプテロイルモノグルタミン酸型で主に存在しています。これらのうち、プテロイルモノグルタミン酸型の方が、体内への吸収が高いと言われています。

 

 

葉酸の働きとしては大きく3つあげられます。

 

  • DNAの合成;DNAの構成成分であるプリン塩基やピリミジン塩基の合成に関与、
  • アミノ酸代謝;ホモシステインからメチオニンへの変換など
  • 造血作用;骨髄での赤血球や白血球の形成と成熟に関与

 

そのため、葉酸は胎児の正常な発育や、巨赤芽球性貧血(悪性貧血)などに関わります。特に妊婦に葉酸は関わり、別ページのフォリアミン(葉酸)、添付文書の使い方では過剰摂取!?でも色々とまとめているので良ければ見てみてください。

 

葉酸の過剰症

現在のところ、葉酸の過剰症はないと言われています。

 

葉酸を多く含む食品

以下の食品は葉酸を多く含むと言われています。

 

  • 動物性;牛豚鶏の肝臓、うなぎ、うに
  • 植物性;えだまめ、あさつき、アスパラガス

 

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葉酸と薬の相互作用

葉酸と薬の相互作用の代表例には以下のようなものがあります。

 

  • サラゾピリン(サラゾスルファピリジン);葉酸の吸収が低下し、葉酸欠乏症があらわれるおそれ
  • コレバイン(コレスチミド);葉酸の吸収阻害が起こるおそれ
  • クエストラン(コレスチラミン) ;葉酸の吸収阻害が起こるおそれ
  • フォスブロック、レナジェル(セベラマー) ;葉酸の吸収阻害が起こるおそれ

 

まとめ

  • 葉酸は食事中に存在するプテロイルポリグルタミン酸型よりサプリメント中に存在するプテロイルモノグルタミン酸型の方が体内への吸収は高いと言われている
  • 葉酸はDNAの合成、アミノ酸代謝、造血作用などの働きがあり、胎児の正常な発育や巨赤芽球性貧血(悪性貧血)などに関わる
  • 葉酸と薬の相互作用の代表例にはサラゾピリン(サラゾスルファピリジン)、コレバイン(コレスチミド)、クエストラン(コレスチラミン) 、フォスブロック、レナジェル(セベラマー) などがある。

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