前回のナイアシンの働き、多く含む食品、薬との併用のまとめでは、ナイアシンについて見ました。今回はパントテン酸について見ていきたいと思います。
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パントテン酸
パントテン酸は色々な食品に含まれていて、その名前の由来はギリシャ語の「いたるところにある」という言葉だそうです。
食品中のパントテン酸の多くは、コエンザイムAやパントテン酸誘導体として、タンパク質にくっついた状態で存在します。そして、調理や胃酸により遊離型のパンテテインとなり、酵素によってパントテン酸に消化されて吸収されます。
パントテン酸は補酵素のコエンザイムAの構成成分として主に関わります。コエンザイムAは糖質、脂質、タンパク質の代謝調節を助けて、エネルギーを作り出すサポートをしています。
- 糖質;TCA回路でのアセチル基転移反応
- 脂質;β-酸化、リン脂質や脂肪酸の合成でのアシル基転移
- タンパク質;アセチル化、アルキル化
名前の由来のようにパントテン酸は色々な食品に含まれていて、腸内細菌の働きにより体内で作り出すこともできます。そのため欠乏症を起こすことはまれですが、欠乏すると食欲不振、手足のしびれ、皮膚炎などが起こると言われています。
その他にも毛髪にも関わるとされていて、有名なのはパンテー〇ですね。パンテー〇の名前の由来は、パントテン酸の誘導体のパンテノールだそうです。ちなみに私はパンテー〇の香りが好きです(笑)
パントテン酸の過剰症
パントテン酸の過剰症は現在のところ特にないとされています。
パントテン酸を多く含む食品
以下の食品はパントテン酸を多く含むと言われています。
- 動物性;牛豚鶏の肝臓、うなぎ、べにざけ、いわし
- 植物性;ひきわり納豆、しめじ、ひらたけ、モロヘイヤ、アボカド
パントテン酸と薬の相互作用
パントテン酸と薬の相互作用の代表例には以下のようなものがあります。
- ベネシッド(プロベネシド);パントテン酸の尿細管分泌を阻害し排泄を低下させ、半減期延長やAUC増大のおそれ
まとめ
- パントテン酸は食品中ではタンパク質に結合した状態で存在し、調理や胃酸により遊離型のパンテテインとなり、その後酵素によりパントテン酸に消化されて吸収される
- パントテン酸はコエンザイムAの構成成分として関わり、糖質、脂質、タンパク質の代謝調節を助ける。
- パントテン酸とベネシッド(プロベネシド)は、パントテン酸の尿細管分泌を阻害し排泄を低下させ、半減期延長やAUC増大のさせる相互作用を起こすことがある。