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仕事はよほどでなければ、チームで動かなくてはなりません。職場では能力や年齢などに応じて、自然と管理職、中堅、若手といった立ち位置にわかれています。そしてこれらのチームが適切に機能しなければチームが崩壊してしまいます。チームが適切に動けるように今回はリーダーシップとフォロワーシップを見ていきたいと思います。
あなたが上層部から急に「今年から昇格させるのでリーダーシップを発揮してください」と言われたとします。あなたが想像するリーダーシップにはどのようなものがあるでしょうか?リーダーシップには大きく5つの発揮すべき能力があります。
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ビジョンの共有とは、チームや組織全体のビジョンや目標を明確にして、メンバーと共有することです。
部活の例で行くと、大きいビジョンで言えば「県大会優勝」といったビジョンを明確化することや、小さいビジョンで言えば練習の目的を明確化するなどです。
ビジョンに共感することで、メンバーは自ら動くことができるようになるため、目標達成に向けての方向性を共有できます。
コミュニケーション能力は言わずもがな、メンバーとのコミュニケーションを密にすることです。
これも部活の例でいくと、部下がどういう性格、能力、思考などを持っているか把握したりするといった具合です。普段から会話しやすい関係を築くことで、ホウレンソウもうまれやすくなります。
仕事を投げた後にフィードバックを行うことで、メンバーのモチベーションや能力を引き出し、より高いパフォーマンスを発揮することができます。
周囲の状況への対応力とは、予期せぬ状況に直面した時に、冷静に判断を下せる能力を指します。
例えば、部活動でチームが勝つためにはAさんを使い続けるべきですが、使い続けるとAさんが試合中ケガして次の試合使えなくなってしまう…そんな状況で、Aさんを使い続けるのか、それとも休ませるためにBさんと交代させるのか…どういう決断を下すのかということです。
周囲の状況を正確に把握して、チームや組織を適切に運営するために、情報収集能力が求められるので、常に周囲を見渡す視野が必要になります。
チームビルディングは、メンバーとの信頼関係を築くことを指します。
先ほどのコミュニケーション能力と似ているところはありますが、コミュニケーションが取れているからといって、信頼関係が得られているわけではありません。また自分だけでなくチーム全体がコミュニケーションを取れている必要があります。
チーム同士のコミュニケーションを促進して協力関係を築くことで、チームのパフォーマンスを向上することができます。
自己啓発も言うまでもなく、常に学び続け自己成長に取り組むことです。
頑張ってもいない部長に「頑張れ」と言われてもやる気がしないということです。
より高いリーダーシップを、発揮するために自分自身の成長を止めないことが重要となります。自己啓発は、読者、研修参加、他のリーダーと交流するなど様々な方法があります。
先ほどはリーダーシップ能力について見ました。リーダーシップと言われると、部活動の部長が「黙って俺について来い」みたいなイメージが強いかと思いますが、それでついてくる部下もいれば、ついてこない部下もいるかと思います。
つまり自分が良かれと思ってとっているリーダーシップが部下には効果を示していないケースがあり、適切にリーダーシップを発揮しなければ空回りしてしまいます。それを考えるヒントとなるのが、PM理論です。PM理論は縦軸を目標達成機能Pもしくはp、横軸を集団維持機能Mもしくはmからなっています。
PM理論はこれらを組み合わせて、4つの窓から構成されます。一見PMが一番良く見えますが、あまり干渉されたくない部下によっては「うるさい上司だなぁ」と思われてしまうかもしれません。
逆に、指示待ちタイプの部下の場合にpmですと、「無視されて放置されている」などと思われるかもしれません。ここで言いたいのが、部下や状況に応じてこれらのピーやエムを使いわけてリーダーシップを発揮する必要があるということです。
先ほどのPM理論とは別の理論にシチュエーショナルリーダーシップ(SL理論)があります。
SL理論は部下を以下の4つのタイプに分けます。
この部下の4タイプに対して、上司がとるべきリーダーシップをSL理論では以下のようにしています。
要するにSL理論では、部下がどこにいるのかを適切に把握してそれに見合った行動をします。部下としては、徐々に上のステップに成長していくことが理想ですが、伸び悩んだりとどまったりするケースもあります。そうした場合には前段階での指導が間違っていたと考え、一度前段階に下げてやり直してみることも時には重要です。
先ほどのSL理論では上司のとるべきリーダーシップに指示型や援助型と言った言葉が出てきました。これをもう少し掘り下げてみます。
指示的行動とは、指示、命令、監督、統制、チェック、コントロール機能などで、部下に「何を、どうやって、どこで、いつ」と細かく指示を出すこと全般をさし、ティーチングとも呼ばれます。
ティーチングに対して、援助的行動には部下への質問と傾聴、支援、援助、賞賛、激励が含まれ、部下の話を聞き援助しながら問題解決を促す指導方法をとり、コーチングとも呼ばれます。
つまり、ティーチングは教えることがメインであり、コーチングは引き出すことがメインということができます。
リーダーシップに対してフォロワーシップはあまり聞きなれない言葉かと思います。フォロワーシップとは、リーダーシップの相補的な役割として捉えることができる概念であり、リーダーに導かれながら、その指示に従い、協力して組織の目的や目標を達成するための行動を取ることを指します。
要するに、フォロワーシップをざっくり言うと部下が上司を支える力や関係性を指します。
フォロワーシップで発揮すべき能力には以下のようなものがあります。
特に一番最後の注意指摘ができるレベルまでの関係性になれると、リーダーの暴走などを防ぐことができ、チームが変な方向に行くのを防止できます。
フォロワーシップにも先ほどのPM理論のような5分類があります。縦軸に提言力、横軸に貢献力をとった時に以下の5分類となります。
これも一見、協働者が一番よさそうですが先ほどのPM理論と同様に、上司の性格や状況に応じてこれら5分類を使い分けるのが理想です。特に提言を行う場合は、言い方や相手の受け取り方によって変わってくるので、チームが良くなるかどうかを考えて提言する必要があります。自分が協働者と思ってやっているつもりでも、上司にとっては破壊者と思われているケースなどもあるということです。
自分が上司になった時に、自分がやるべき仕事や専門的な仕事が若手の時より格段に増えます。そうした時に自分だけではキャパオーバーになったり、それが原因でミスが起きたりします。そのため、部下に先ほどのフォロワーシップを発揮してもらい、自分がやらなくてもよい仕事は適切に部下に振り分けることが必要となってきます。
周りの人が、あなたのフォロワーとなるには以下の行動を心掛ける必要があります。
薬剤師は無駄にプライドが高い人がいるので、これらが欠如している人がいるので自分が上司となる時は初心に立ち返って、これらを見直す必要があります。