PICOを使って、患者さんの会話のポイントやキーワードを感じ取る

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PICOを使い、患者さんの会話のポイントを感じ取る。

患者さんと話すときに、実習生や新人薬剤師は何を話せばいいのか困るときがあります。知識不足は時間をかけて勉強するしかありません。しかし、話を聞くことはできます。話を聞く上では、相手の話のキーワードを理解する必要があります。

 

患者の話からキーワードを感じ取るために役に立つのが、PICOです。PICOは以下の頭文字をとっています。

 

  • Patient;患者
  • Intervention;介入
  • Comparison;対照
  • Outcome;結果

 

これを言われてもいまいちパッとしないと思うので、例をあげます。

 

コレステロールの薬飲んで大丈夫か?

患者さん「コレステロールが普通の値なのに、コレステロールの薬を飲んで大丈夫か?」

 

患者さんとしては、なんとなく不安であったり、心配であったりする時に、こういう話があります。これに対して、

 

薬剤師「先生に相談してください。」

 

たしかに間違ってはいません。これで納得してくれる患者さんであればいいですが、先生に言えなかったり、薬剤師としてどう考えているかということで患者さんが聞いてくることもあります。そういう患者さんだと、納得してもらえません。

 

ここでPICOを使って考えます。

 

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コレステロール系の値が高いと、心臓の血管が詰まってしまい死亡するリスクがあります。よって、Oは死亡となります。

 

Oである脂肪のリスクを下げるために、介入するのですから、Iはコレステロールの薬を継続となります。CはIとの比較になるので、コレステロールの薬を中止するとなります。

 

ここまでくると、なんでこの患者さんは、コレステロールの薬を飲んでいるんだ?という疑問にたどりつきます。それをこちらから質問すればいいのです。

 

薬剤師「コレステロールの薬がなぜ始まったか覚えていますか?」

 

患者さん「以前、心臓が痛くなってPCIってやつをやって、ステントが入ってるんだよ。」

 

薬剤師「コレステロールが高いと、再び詰まってしまう可能性があり、命に関わってきます。そのため飲み続けた方がよろしいかと思います。どうしても気になるようでしたら、次回診察の時に先生に話してみてください。」

 

患者さん「なるほど、ありがとう。聞いてみるよ」

 

PICOを使うことで、的確な情報収集と回答ができます。

 

PICOをたてる

PICOをたてるための基本としては、以下のものを考えてやるとやりやすいです。

 

  • P;症状
  • I;治療をする
  • C;治療をしない
  • O;死亡、コスト、副作用、効果

 

あとはひたすら修行あるのみです(笑)PICOに慣れてくれば、無駄な質問なども減り、ポイントをしぼって話すことができます。

 

まとめ

  • PICOで相手の話のキーワードを感じ取る。
  • PICOに慣れてくれば、ポイントを絞って会話をすることができる。

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