患者さんと話すときは、専門用語を避けよう。その3

患者さんと話すときは、専門用語を避けよう。その3

患者と話すときは、専門用語も気をつけるべきである。そして知識面として、どうしてそれをしなければならないかという正しい知識を広めるという意味でも専門用語を正しく伝える必要がある。

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患者さんと話すときは、専門用語を避けよう。その3

前回の、患者さんと話すときは、専門用語を避けよう。その2では「か行」と「さ行」をまとめました。今回は「た行」以降です。

 

今回出てくる単語で、「耐性」があります。これも先日ある患者さんが質問してきました。

 

 

私「○○さん、抗生物質が出てますので必ず調子が良くても飲み切るようにしてくださいね。」

 

患者「なぜ飲み切らなくてはいけないのですか?」

 

私「耐性菌ができてしまうからです。菌も生き延びるのに必死なので、薬に抵抗力を持とうとするやつもいます。そのため中途半端に飲んでしまうと、そのような耐性菌ができてしまうので全て飲み切って頂きたいのです。」

 

患者「なるほど、わかりました。」

 

このように理解してくれる患者は良いが、高齢者などは結局飲み切らないで取っておこうなどと考える人がいます。薬剤師の説明不足もあるが、どうにか考えないといけない問題だと思います。

 

た行

対症療法

病気の原因そのものを治療するのではなく、病気により引き起こされる症状を和らげる治療法

 

耐性

細菌やウイルスが薬に対して抵抗力を持ち、効かなくなること。

 

治験

新しい薬を開発するための手順は、動物実験で効果や安全性が確かめられたものが、人での試験に進む。新しい薬が人でも効果や安全性に問題がないか調べる試験のこと。

 

糖尿病

からだのエネルギーとして必要なブドウ糖を血液は運ぶが、ブドウ糖が必要量以上に多くなってしまった病気。膵臓が出すインスリンというホルモンでブドウ糖は細胞に取り込まれるが、インスリンの量や働きが不十分だったりするために起こる。

 

動脈硬化

動脈の血管が、弾力性を失って硬くなった状態。血管の内側に様々な物質がこびりつき、狭くなったりして血液の流れが悪くなる。水道管にヘドロがたまるようなイメージ。

 

頓服

症状が出たときに薬を飲むこと

 

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な行

熱中症

高温や高熱に長時間さらされた結果、体温調整がうまくいかなくなり、急に高熱が出たり、意識不明になる病気。

 

脳死

脳の機能が失われ、今後回復が見込めない状態。今は心臓は動いていても、脳幹と呼ばれるところが働かなくなった状態であり、10日ほどで心臓も止まり死亡する。植物状態とは異なる。

 

は行

敗血症

血液に細菌が入って全身に回り、重い症状になった病気

 

貧血

血液中の赤血球や、赤血球に含まれる色素であるヘモグロビンが減り、全身の細胞に酸素を運ぶ働きに異常が起きること

 

副作用

治療薬での望んでいない作用のこと。すべての薬で起こりうる。

 

プライマリーケア

緊急の場合の対応から健康診断の結果についての相談まで、幅広く対応する医療のこと

 

PET

Positron Emission Tomographyの略語。陽電子放出撮影法と訳される。薬剤を体内に注射し、がん細胞に集まるところを写す検査。

 

ポリープ

胃や腸の内側にできる、いぼのような物のこと。良性のものと悪性のものとがある。

 

ま行

メタボリックシンドローム

内臓に脂肪がたまり、代謝の働きが正常でなくなること

 

や行

予後

今後の病状についての医学的な見通し

 

まとめ

  • 患者と話すときは、なるべく専門用語を使わないように心がける。
  • 短い時間で患者の理解度を把握し、理解度にあった話をする。

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