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アレルギーとアナフィラキシー、原因と症状と対策のページにあるように、アナフィラキシーショックを起こすと生命の危機となりうるので、注射薬などで治療をしなければなりません。今回はそれらの薬を見ていきます。
院内の採用により多少は異なるかと思いますが、アナフィラキシーショックに使われる薬として以下のような薬があります。
医師がこれらの薬を状態に合わせて使っていきます。
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エピペン(アドレナリン)は心臓のβ1を刺激して、心拍出量を高める作用があります。また血管のα1刺激作用もあり、血管収縮作用もあります。他にも気管支のβ2を刺激し、気管支拡張したり、肝臓のβ2刺激によるグリコーゲン分解による血糖値上昇作用などももっています。
0.01mg/kgが推奨用量であり、体重を考慮して0.15mg又は0.3mgを筋肉内注射する。
サクシゾン(ヒドロコルチゾン)はいわゆるステロイドに分類され、少量ではホルモンとしての作用を示しますが、大量では抗炎症・抗アレルギー・免疫抑制作用を示します。
ネオフィリン(アミノフィリン)はキサンチン誘導体に分類されます。気管支の平滑筋はcAMPという物質により弛緩しますが、cAMPはホスホジエステラーゼにより分解されてしまいます。ネオフィリン(アミノフィリン)の作用の1つに、このホスホジエステラーゼを阻害する作用があります。よってcAMPが増えるため、気管支平滑筋が弛緩するという作用になります。
イノバン(ドパミン)はノルアドレナリンの前駆物質であり、中枢神経の黒質-線条体系の神経伝達物質でもあります。よって主にα1、β1、D1、D2受容体の刺激作用があります。このことから、イノバン(ドパミン)は用量によって作用が変わってくる薬です。
(希釈が必要なら希釈して)1〜5μg/kg/分を持続静脈投与。適宜増減だが、20μg/kg/分まで。