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私が実習生の時は患者さんに、実際どのようにして輸液が投与されているのかイメージ出来ていませんでした。しかも患者さんによって使われている器材や輸液ラインが異なるので、病室を訪れたときに驚いたのを覚えています。
薬剤師でもある程度のことは知っておくべきです。最低限の内容を知ることで、カルテを読んだり、看護師さんなどとの会話がスムーズになります。
このようにして、クレンメで速度を調節して薬液を落とすのが、基本となります。しかし、患者の状態や、薬液によってはこの方法が取れない場合があります。
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中心静脈とは、上大静脈や下大静脈のことを指し、心臓に近い位置にあります。
中心静脈カテーテルは、内頸静脈、大腿静脈、鎖骨下静脈から穿刺され、カテーテルの先端が上大静脈や下大静脈に留置されるものです。
通常の静脈に、組織を障害するような薬を投与すると、静脈炎をおこしてしまいます。それに対して、中心静脈は血流が速く、投与した薬がすぐに希釈されるので、静脈炎を起こしにくいです。
中心静脈カテーテルの種類としては、輸液が投与できる箇所や、長さなどが違うものがあります。輸液が投与できる箇所が1本だけのシングルルーメンカテーテル、2本のものをダブルルーメンカテーテル、3本のものをトリプルルーメンカテーテルと呼ばれます。
投与できる箇所が複数あるカテーテルでは、一般的に太いラインにメインの点滴(高カロリー輸液など)を接続し、細いラインに薬剤を接続し、薬効が似たものをまとめられることが多いです。
中心静脈カテーテルは長期間留置されていると、感染を起こす可能性があるため、体温、発赤、CRP、白血球などをチェックし、適宜消毒やライン交換をすることが重要です。
輸液に混入してしまった、ゴム片、バイアル片、細菌の除去が目的です。基本的に中心静脈輸液の時に使われ、患者に一番近い位置に取り付けられます。最後に薬液をきれいにして、患者に投与するイメージです。フィルター付きラインなども存在します。
血液、血液製剤、脂肪乳剤はフィルターを通さないで滴下する必要があるため、薬剤師としてはチェックできる項目だと思います。
実際に投与される静脈については、前項、輸液を投与する経路にあるような静脈が選ばれます。
このように患者の病態や状況によって、さまざまな器材が組み合わされて、薬液が投与されるのです。