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あなたは大学時代に輸液について勉強しましたか?こう聞かれると薬学部の人は自信を持って、Yesと答えられる人は少ないのではないでしょうか?
私はNoです。私の大学だけなのかもしれませんが、私は授業自体もほとんどなく、せいぜいカロリー計算などの栄養の勉強しかしてこなかったと思います。注射や輸液の基本も習わず、実習に放り出されました。そして、不幸なことに実習に行っても具体的な説明がありませんでした。
よって、点滴内容も考えず、ただピッキングだけをさせられる毎日でした。結局独学するしかなく、わからないことはたくさんあるのはわかるけど、何を学べばいいのやらとなりました。
薬学部は現在6年制となり、現場での即戦力が求められているのにも関わらず、授業すらなく、実習でもまともな指導がないというのは、薬学部の大きな問題だと私は思います。
私と同じような方を少しでも減らせるように、実習生や新人の方は簡単な基礎をこのサイトから学んでもらえたらと思います。移動時間などにサクサクっと見てもらえたらなと思います。
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はじめにあなたは輸液が必要な患者とは、どういうイメージを持ちますか?
私のイメージは患者さんがぐったりしていて、点滴がポタポタと落ちているイメージです。(患者さんは必ずしもぐったりはしていません。)
よくイメージがわかない人は何かの医療系のドラマを見ると、少しはイメージがわいてくると思います。しかし医療系ドラマは演出の関係上、現場の医療と異なることをやっている場合もあるので、全てを信じないようにしましょう(笑)
まず、ざっくりと輸液が必要そうな患者さんのことを理解できれば大丈夫です。
輸液は主に静脈から水、電解質、栄養などを投与することです。つまり、患者さんは何らかの原因で口などから、普段の生活通りに接種することができていない状態です。
その不足しているものを補ってあげるのが輸液です。
そのほかにも、大量出血でショック状態の人や、血管が細い人に対して、注射針が血管に入らないことがあります。そのような場合に、予め輸液を投与することによって、血管を確保することができます。また特殊な病態に対して、治療する際にも輸液や注射が有効なこともあります。現時点では難しいのでこのことに関しては理解しなくて大丈夫です。
とにかく不足しているものを静脈血管から補っていることを今の段階ではイメージ出来れば問題ないです。次のページから、注射や輸液の基本を少しずつ見ていきます。