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尿糖と聞くと、まず皆さんが第一に思い浮かべるのは糖尿病ではないかと思います。糖尿病の患者のオシッコが甘いかどうかなんて、実際なめてみないとわからないですが、私はそんな勇気がありません(笑)尿糖は、尿中に糖があるかないかを調べたり、またどれくらいの量が入っているのかを調べることができます。
尿糖について学ぶにあたって、糖の流れを知ることが重要なので、まずは体内における一般的な糖の流れをみていきます。
皆さんご存知のように、食事によって主に糖が体内に入ります。食事によって取り込まれた糖は吸収され、血流にのります。糖尿病などでよく確認する血糖値というのは、これを測定している状態になります。
血糖はやがて、腎臓にたどり着き、フィルターの役割をしている糸球体でろ過されます。そもそも糖分は私たちの重要なエネルギー源であるため、このまま尿中にすべて捨ててしまってはもったいないです。そのため、糸球体でろ過された後は、尿細管で大部分が再吸収されて血液中に戻っていきます。
ここまでが糖尿病などでない健常人の糖の流れになります。
では、ここで血糖値が増えてしまった場合は、どうなるでしょうか?
先ほどの尿細管をダムに例えるとするならば、やってくる水の量である血糖値がありすぎると、処理しきれなくてダムから水があふれてしまいます。この状態が尿糖になります。尿細管で処理できるキャパシティーを超えてしまっているがために、尿に糖が混ざってくるのです。血糖値が160〜180mg/dL以上で、尿糖が出てくると言われています。
また水の量である血糖値が普通だったとしても、ダムである尿細管の大きさが小さかったり、異常があったりすると、同じく水があふれるのがイメージできるかと思います。
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尿糖は、血糖値の根源である食事の影響を受けます。そのため採尿する時間によって影響を受けます。
それぞれの時間帯によって様々な時間帯の判断材料となりえます。
また尿糖で異常があると、尿沈渣の検査も見ることがあります。
先ほどのダムと水のイメージのように、どちらかに異常があると、尿糖が出てくる可能性があります。