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白血球は、主に生体防衛に関する働きをしてくれます。今回は、白血球についてみていこうと思います。
White blood cellの略で、白血球のことを指します。現場では「ワイセ」と呼ぶ人もいます。ドイツ語の白を意味するワイセが由来という説もあれば、ワイトブラッドセルの省略の最終形態という説もあります。とりあえず、ワイセと言われたら、白血球ということを思い浮かべられればよいと思います。
白血球は4000〜9000/μLくらいが目安となります。私はこの値は学生の時から覚えていたので、あれですが、どうしても覚えられない人は4000〜8000と覚えてしまってもいいかもしれません(4000×2=8000と覚えれば引っ張り出しやすい)。増減の原因として以下のことがあります。
ただの白血球の増減だけでは診断ができないため、白血球数に異常があるときは、さらに白血球の区分を確認する必要があります。
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まず簡単に白血球の区分について簡単に復習してみます。血液は遠心分離をかけることによって、血漿と血球に分けられます。白血球は名前の通り、「血球」とつくので、遠心分離でわけられたもののうち、血球に属します。
白血球は働きなどによってさらに、以下の5つに主にわけられます。
Neutrophilの略で、好中球を指します。現場では「ノイトロ」と呼ばれたりもします。白血球の約40〜70%を好中球が占め、主に細菌や異物の貪食に関わります。おおよそ60%くらいと覚えておくと良いでしょう。
Eosinophilの略で、好酸球を指します。現場では「エオジノ」と呼ばれたりもします。白血球の約1〜7%を好酸球が占め、寄生虫を攻撃することが特徴です。しかしそういった場面に出くわす可能性も低く、むしろアレルギー反応などを見ることに使うことが多いでしょう。好3球と覚えると覚えやすく、おおよそ3%前後くらいと覚えておくとよいでしょう。
Basophilの略で、好塩基球を指します。現場では「バソとかバゾ」と呼ばれたりもします。白血球の約0〜1%を好塩基球が占め、アレルギー反応に関わります。1円と覚えると覚えやすく、1%くらいと覚えておくと良いでしょう。
Lymphocyteの略で、リンパ球を指します。白血球の約25〜45%をリンパ球が占めます。リンパ球はさらにTリンパ球とBリンパ球に分けられます。好中球が60%くらいだったので、リンパ球は、それの半分である30%前後と覚えておくと覚えやすいでしょう。
Monocyteの略で、単球を指します。白血球の約3〜7%を単球が占めます。単球は血管外に出るとマクロファージとなり、細菌や異物を貪食し、食べたものの情報を提示する働きをします。単語(5)と覚えると覚えやすく、5%前後と覚えておくと良いでしょう。
全ての薬について白血球の増減は起こりうることですが、有名なものとして以下のものがあります。