異物の代謝とCYP

異物の代謝とCYP

代謝は異物の水溶性をあげて、排泄しやすくします。CYPは代謝のうち、主に酸化に関わります。CYP1A2はタバコにより誘導されます。CYP3A4はグレープフルーツジュースによって阻害されます。

Sponsored Link

異物の代謝とCYP

薬剤の薬の代謝、CYPの阻害と誘導でも軽く触れましたが、衛生でも代謝は出てきます。一部かぶるところはありますが、今回は衛生的な視点でCYPについて見ていきたいと思います。

 

 

代謝

私たちが多少の異物に曝露されても平気なのは、異物に対して防御する力があるからです。その防御する力の1つが代謝です。ここでいう異物代謝とは、異物の水溶性が増すことであり、必ずしも毒性が下がるわけではないことに注意したいです。

 

 

どういうことかと言うと、細胞膜は脂質二重層で作られているため、脂溶性が高い方が吸収しやすく、非解離型化合物であると吸収しやすくなります。細胞に吸収されてしまった異物は、排泄されやすいように水に溶けやすい代謝物に異物代謝酵素によって変えられます。代謝、つまり水溶性を上げる方法は大きく分けて2つの段階があります。

 

 

異物代謝酵素は、様々な臓器に存在しますが、肝臓に最も多く存在しています。

 

Sponsored Link

Sponsored Link

 

シトクロムP450

シトクロムP450(cytochrome P450)はCYPと略され、「シップ」と呼ばれます。肝細胞の小胞体に多く存在し、活性中心にヘム鉄をもつヘムタンパク質です。CYPが酸化・還元に関わるのはこのヘム鉄があるからです。好気的な条件では酸素を使って、異物などに酸素原子を与えます。逆に嫌気的な条件では還元反応を触媒することもあります。

 

 

CYPは多くの分子種があり、CYPの後に数字と英字をつけてその分子種を表します。最初の数字は群(ファミリー)、次の英字が亜群(サブファミリー)、最後の数字が亜種を示します。

 

 

CYPの代表例には以下のようなものがあります。

 

 

遺伝的多型とは、生命維持に不可欠でない代謝酵素の欠損又は低活性があり、それが人口の1%以上ある場合を言います。

 

まとめ

  • 代謝は異物の水溶性をあげて、排泄しやすくする。
  • CYPは代謝のうち主に酸化に関わる

就職や転職でお悩みの方はコチラ!私はここで年収120万円上がりました

Sponsored Link