フレイルとJ-CHS

フレイルとJ-CHS

高齢者の生活機能に影響を及ぼす原因不明な症状などを老年症候群と呼び、その1つにフレイルがあります。J-CHSは日本での身体的フレイルの評価方法です。

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フレイルとJ-CHS

高齢者は、いわゆる不定愁訴と呼ばれるような疾患概念ではとらえられない多くの問題をかかえています。このような生活機能に影響を及ぼす原因不明な症状などを老年症候群と呼びます。

 

 

老年症候群の例には以下のようなものがあります。

 

 

老年症候群は介護につながるので早期に見つけることが大事です。今回は、この中で特にフレイルに焦点を当ててみていきたいと思います。

 

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加齢に伴う身体変化

高齢者ということで、どうしても避けられないのが加齢です。加齢に伴う身体変化には以下のようなものがあります。

 

  • 身体組成の変化;骨密度の低下、脂肪量の増加、筋肉量の減少
  • エネルギーの産生;消費の不均衡、活動量の低下、食事摂取量の低下
  • 恒常性の調節異常;ホルモンの変化、サイトカインの増加
  • 神経変性;神経細胞の減少

 

 

これらの身体変化などが絡み合ってフレイルとなります。フレイルは身体的、精神的、社会的の3つの脆弱性からなります。

 

J-CHS

さきほど、フレイルには身体的、精神的、社会的の3つの脆弱性からなるという話をしましたが、J-CHSは日本での身体的フレイルの評価方法で以下の項目からなります。

 

  • 体重減少;6ヶ月で2kg以上の体重減少
  • 筋力低下;握力、男性<28kg、女性<18kg
  • 疲労感;ここ2週間わけもなく疲れた感じがする
  • 歩行速度;通常歩行速度<1.0m/秒(一般的な横断歩道を渡り切れるくらいのスピード)
  • 身体活動;@軽い運動や体操をしているかA定期的な運動やスポーツをしているか。これらの2つのいずれも週に1回もしていない

 

これらの評価項目の結果、該当項目が0個であれば健常、1〜2個であればプレフレイル、3個以上でフレイルと判定されます。

 

その他厚生労働省が介護予防のために作った基本チェックリストなども合わせて評価されます。基本チェックリストは高齢者の総合機能を評価するために25個の質問からなり、質問は「〜していますか?」といった習慣をたずねたものになっています。

 

基本チェックリストは以下の7つの領域を評価します。

 

  • 手段的、社会的ADL
  • 運動機能、転倒
  • 栄養状態
  • 口腔機能
  • 閉じこもり
  • 記憶、物忘れ
  • 抑うつ気分

 

25個の質問の結果、得点が高いほど問題があると評価されます。

 

SPPB

先ほどJ-CHSで歩行速度という項目が出てきましたが、歩行速度が速いほど寿命が長く、また認知機能が低下しにくいといった報告もされています。高齢者の身体機能の評価方法に、SPPB(Short Physical Performance Battery)があります。

 

SPPBは、以下の3つの項目を確認して身体機能を評価します。

 

  • バランステスト
  • 歩行テスト
  • 腕組み起立テスト

 

これらの得点が低いほど問題があると評価されます。

 

まとめ

  • 高齢者の生活機能に影響を及ぼす原因不明な症状などを老年症候群と呼ぶ
  • J-CHSは日本での身体的フレイルの評価方法

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