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食べ物は基本的に消費期限があり、そのまま放置すると腐ってしまいます。皆さんも経験あるかと思いますが、給食のパンをロッカーにいれっぱなしにして後日発掘されて、すごいことになっていたということを小学生の頃誰かしらやっていたかと思います(笑)今回は食品の腐敗について見ていきたいと思います。
まず物質が変わることを変質と言いますが、変質は以下のように分けられます。
腐敗は主にタンパク質が微生物の増殖により変質を起こすことを言います。例が若干あれですが、腐敗臭がして部屋を見てみると・・・・・という事件がたまにありますよね。だからタンパク質は腐敗なんです。
新しく水分活性という言葉が出てきたので確認します。
食品の水分には、大きく2種類あります。
この食品中の自由水の割合を水分活性(Aw;Water Activity)と呼びます。
例えば以下のイメージとなります。食品中の水分を100として、自由水が60だとすると、水分活性は60/100=0.6となります。一般的に細菌が発育可能な水分活性の下限は0.9、カビは0.8と言われています。このことからもわかるようにカビの方が少ない水分活性で増えることができます。
腐敗はタンパク質であるため、主にアミノ酸が変化していきます。大きく5つに分けられます。
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アミノ酸から二酸化炭素が抜けて、腐敗アミンとなります。以下のようなものがあります。
アミノ酸からアミノ基が抜けてアンモニアができます。
トリプトファンからスカトール、さらにインドールと分解されます。いわゆるう〇この匂いですね
システインが分解され、メルカプタンや硫化水素ができます。
トリメチルアミンオキシドはいわゆる魚臭さの成分です。これの酸素がとれて還元されることで腐敗臭がします。
腐敗すると色や臭い、味などの変化が起こりますが、それ以外にもヒスタミンの測定、トリメチルアミンの測定、生菌数の測定などの識別方法があります。
保存料や殺菌料を添加する方法もありますが、先ほどの腐敗の原因に対して対策をすることで保存ができます。
先ほどの水分活性の図を表すと以下のイメージになります。