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今まで様々な栄養素をみてきましたが、栄養素は不足があっても、過剰があっても良くなく、望ましい摂取量が存在します。しかし、望ましい摂取量は個人によって異なるため、それぞれ個人の必要な摂取量を知ることはなかなかに難しいです。よって、ある程度統計的な考え方が必要となってきます。今回は栄養素の過不足について見ていきたいと思います。

栄養素の過不足についての指標には以下のようなものがあります。
これらを図式化すると以下のイメージとなります。

この図からわかるように、栄養素の摂取不足に関する項目は推定平均必要量、推奨量、目安量です。推定平均必要量だけだと十分な活用ができないため、推奨量が存在します。さらに推定平均必要量と推奨量が設定できない栄養素については目安量が存在しています。
次に栄養素の過剰摂取に関する項目は耐容上限量です。
最後にどちらにも属さない目標量があります。例えば食物繊維などは摂取量の増加を目指して欲しいものですが、ナトリウムなどは摂取量の減少を目指しています。なお目標量についてはここには図示できません。なぜなら先ほどの例のように摂取して欲しいものは「〜g以上」、摂取して欲しくないものは「〜g以下」と2つ混ざってしまうからです。
耐容上限量は大丈夫かと思いますが、推奨量、目安量、目標量の言葉でひっかけてくるので、しっかり図とともに抑えましょう。
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先ほどの栄養素の過不足とは別枠で、存在するのが推定エネルギー必要量です。前回のエネルギーの収支。Atwater係数、呼吸商、窒素係数、食事誘発性熱産生、基礎代謝量でも見たように、エネルギーの取り過ぎは肥満の原因になりますし、エネルギーの不足はやせの原因となります。そのため、エネルギーの収支が釣り合っていることが理想的なエネルギー摂取の状態であると言えます。

推定エネルギー必要量は
推定エネルギー必要量=基礎代謝量×身体活動レベル
とあらわされます。基礎代謝量は前回やったのでいいと思いますが、身体活動レベルはまだですね。身体活動レベルはその名の通り、生活での運動レベルなどによって決まる指標で全部です。例えば、寝たきりの人と、重労働している人では身体活動レベルが全然違うわけです。これらを補正するために身体活動レベルを掛け合わせ推定エネルギー必要量を求めます。
なお身体活動レベルを推定する指標にはメッツ値というものがあります。メッツ値は安静時と比べてどれくらい運動しているのかということから求めます。