不眠の患者さんは多くいます。睡眠薬に頼らない自然な眠りを取ることができるのが一番です。不眠を解消するための睡眠環境や生活習慣の確認をして見直すことが重要です。
タバコと薬の相互作用、テオドール(テオフィリン)に気をつけよう
タバコは火をつけると、タールやニコチンなどの物質を生じます。タバコは薬物代謝酵素を誘導するため、テオドール(テオフィリン)などの薬と相互作用に注意が必要です。
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タバコは好き嫌いがわかれる嗜好品で、吸う人は吸うだろうし、吸わない人は吸わないと思います。ちなみに私は吸いません。
タバコに火をつけると、約4000種類の化学物質が発生すると言われていて、代表的なものには、一酸化炭素、二酸化炭素、アンモニア、タール、ニコチン等があります。
ニコチンは自律神経の興奮や遮断作用を持ちます。自律神経系は神経細胞を交代しながら、目的の臓器にたどり着きますが、これらの神経細胞と神経細胞の間には、神経節と呼ばれるところがあります。
ニコチンは自律神経節において、少量であればニコチン受容体を刺激しますが、大量であればニコチン受容体を遮断します。
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タールなどの物質は、薬物代謝酵素であるCYP1A2やCYP2E1などのチトクロームP450を誘導します。よって、その薬物代謝酵素で代謝される薬の一部は影響を受けます。
タバコと薬の相互作用が起こりうるものには以下のようなものがあります。
特にテオドール(テオフィリン)は、患者背景としてタバコを吸っている患者が多いため注意が必要です。
禁煙はできればいいことに間違えないですが、急な禁煙をしてしまうと今度はテオドール(テオフィリン)の分解がなくなり、血中濃度が高まります。血中濃度が高まれば、テオフィリン中毒の危険性があります。そのため血中濃度のモニタリングをし、医師と相談しながら禁煙していくことが望ましいです。