過去の歴史から、ヒポクラテスの誓い、ニュルンベルク綱領、ヘルシンキ宣言、リスボン宣言などの医療倫理に関わる規定が作られ、インフォームドコンセントのもととなりました。
医薬品開発とオーファンドラッグ
医薬品の開発には、かなりの時間とお金がかかり、また成功確率も2万分の1くらいと言われています。オーファンドラッグ(希少疾病医薬品)が開発促進されるように、優先審査などの優遇制度があります。
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薬は当たり前のように使われていますが、そこに至るまでにはとてつもない時間とお金と労力などがかかっています。今回は医薬品開発についてみていきたいと思います。
ざっくりと医薬品開発の流れは以下のようになっています。
これだけのステップを踏むため、医薬品が承認されて使われるようになるまでには一般的に10年以上の時間、500億円前後の費用が必要と言われています。また一番最初の候補物質が最終的に医薬品にまでたどり着ける確率は2万分の1くらいともいわれています。
よって製薬企業が医薬品開発をする時は開発に要する経費と時間、その回収や利益の見込みといった経済的な観点からの検討も必要となってきます。
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先ほどまでの話で医薬品が開発されて世に出てくるまでに時間とお金と労力がかかるため、製薬企業は利益を出さなくてはいけないことがわかったかと思います。そうなってくると薬を開発する時に、言い方だあれですが、薬を使ってくれる患者がたくさんいる治療薬を作った方がいいという話になってきてしまいます。
そしてそうなってしまうと、患者数が少ない珍しい病気に対してはいつまでも薬が作られないということになってしまいます。この希少疾病医薬品をオーファンドラッグと呼ぶのですが、日本ではオーファンドラッグ(希少疾病医薬品)の開発を促進しようとする制度があります。
ちなみにオーファンドラッグ(希少疾病医薬品)は国内の対象患者数が5万人未満であるなどの要件を満たして厚生労働大臣が指定する必要があります。