バイタルサインは患者が生きている証です。現代の薬剤師にもバイタルサインを読む力は求められ、薬の効果や副作用により深く関われます。意識、呼吸、血圧、脈拍、体温、酸素飽和度、血糖値、尿量の項目から成り立ちます。
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尿量の基本、減少と増加の原因と尿色
尿量は1日1500ml前後は出ていて、400ml以下を乏尿、100ml以下を無尿、3000ml以上を多尿と呼びます。尿量が減少する原因は腎前性、腎性、腎後性、サードスペースへの移行などがあります。また尿色からも様々な情報が得られます。
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私たちは、水分を口にします。口などから摂取できないようだったら、輸液などから水分をとっています。とった水分は尿として出たり、不感蒸泄として体内から出ていきます。輸液や不感蒸泄の話は、別ページ、輸液は何の目的でするのか、輸液量は3つの要因で決まる、などでも話しているので参照してください。
要するに、不感蒸泄で出ていく水分もありますが、尿量が水分の排泄で多くを占めるので重要なポジションになっています。
通常尿量は1日1500ml前後は出ていて、1日400ml以下を乏尿、1日100ml以下を無尿の状態と呼びます。逆に1日に3000ml以上であれば多尿と呼ばれます。尿量は主に利尿剤を使っているときなどの効果の評価に関わってきます。利尿剤で有名なものにラシックス(フロセミド)などがありますね。点滴でも内服でも使っている施設は多いと思います。
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尿量が減ってしまう原因はなんでしょうか?まず尿と言われて思いつくのが腎臓ではないかと思います。尿量は腎機能に影響を受けることはもちろんですが、体内の循環が悪くても影響を受けてしまいます。原因として以下のものがあります。
1日の尿量が400ml以下だと、老廃物などが排泄できない状態となるので危険な状態となります。
尿量が増える原因も、腎臓関係が多いですが、有名なものとして尿崩症があげられます。
尿量だけでなく、尿色からも、様々な情報が得られます。