X線検査(レントゲン)とCT検査

X線検査(レントゲン)とCT検査

X線検査(レントゲン)とCT検査はX線の吸収率を利用して画像を撮影します。X線造影撮影法は、硫酸バリウムやヨード造影剤などの造影剤を用いて吸収率を変えて撮影をしやすくしています。

Sponsored Link

X線検査(レントゲン)とCT検査

医師は診断をするために、様々な検査をしますが、その中でも皆さんのなじみ深いものとしてはレントゲン検査かと思います。今回はレントゲン検査などのX線を使った検査方法について見ていきたいと思います。

 

 

X線検査(レントゲン)とは

X線は感光板を黒く変色させて、透過したところでは黒く見えます。逆にX線が物体によって遮られると白く見えます。X線検査は、この性質を利用し、ヒトにX線を当てて各組織を通過したX線の透過率(吸収率)を記録する検査です。

 

X線の吸収率は、骨>水>脂肪>空気となっていて、この差を利用して画像を映します。X線検査には、以下のようなものがあります。

 

  • X線単純撮影法
  • X線造影撮影法

 

Sponsored Link

Sponsored Link

 

X線単純撮影法

X線単純撮影法は、造影剤を投与しないで、先ほどのX線の吸収率を利用した撮影法になります。皆さんがよく健康診断の時にレントゲン(胸部X線)をやるかと思いますが、それにあたるのがX線単純撮影法です。

 

X線造影撮影法

X線造影撮影法は、造影剤を投与して撮影するX線検査を言います。組織間でX線の吸収率が似ていると、画像がうまく撮影できないため、X線の吸収率が変わる造影剤を投与することで撮影しやすくします。こちらも健康診断で行ういわゆるバリウムがこれに該当します。レントゲンは嫌がる人はあまりいませんが、バリウムは検査後のお通じトラブルを起こす方がいるので苦手な人も多いですよね(笑)造影剤には以下のようなものがあります。

 

  • 硫酸バリウム;胃や小腸などのX線
  • ヨード造影剤;血管などのX線

 

薬剤師として知っておきたいのが、ヨード造影剤を用いる時にメトグルコ(メトホルミン)を併用してしまうと乳酸アシドーシスを起こすことがあるので、検査前は一時的に中止するのが一般的です。一時中止したメトグルコはヨード造影剤投与48時間後以降に再開します。

 

 

CT検査とは

CT検査はComputed Tomographyの略で、X線コンピュータ断層撮影と訳されます。CT検査もX線の吸収率の違いを利用することで画像を得ますが、X線検査が平面的な画像であったのに対して、CT検査は様々な角度からX線を当てて三次元の画像を得ることができます。しかし、CT検査はX線検査に比べて被ばくが大きいです。

 

 

CT検査においてもX線の吸収率は組織ごとにことなり、骨>筋肉>血液>脂肪>肺となっています。CT検査は様々な部位の検査に用いられますが、特に出血などの血流状態を調べるのに適しています。

 

まとめ

  • X線検査(レントゲン)とCT検査はX線の吸収率を利用して画像を撮影する。
  • X線の吸収率は、骨>水>脂肪>空気である。
  • X線造影撮影法は、硫酸バリウムやヨード造影剤などの造影剤を用いて吸収率を変えて撮影をしやすくしている。

就職や転職でお悩みの方はコチラ!私はここで年収120万円上がりました

Sponsored Link