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前回のケトンやアルデヒドの反応1、水やアルコールの付加に続き、今回もケトンやアルデヒドの求核付加反応を見ていきます。今回見ていく求核付加反応は以下の反応です。
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アルデヒドやケトンにシアン化水素を付加させるとシアノヒドリンができます。反応機構は水の付加と同じようなイメージで進みます。
アルデヒドやケトンにアミンを付加させる場合は、どのようなアミンを付加させるかによって異なってきます。
第一級アミン(アンモニア)の場合はイミンができます。最後に脱水が起こり、H2Oが抜けるところがポイントになります。
第二級アミンの場合はエナミンができます。こちらも最後に脱水が起こります。アルデヒドやケトンにアミンの付加と来たら、H2Oが抜けることを意識しましょう。
ちなみに第三級アミンは反応を起こしません。
LiAlH4、NaBH4などは還元剤です。これらによってヒドリド(H-)が発生します。このヒドリドが求核試薬として反応してアルコールができます。
Grignard(グリニャール)試薬とは、マグネシウムがアルキル基とハロゲンで挟まれた、R-Mg-Xで表される試薬です。マグネシウムは電気陰性度が低いので、アルキル基部分がマイナスになることができます。つまりカルボアニオンがGrignard(グリニャール)試薬から得られ、カルボアニオンが求核試薬として働きます。カルボアニオンが攻撃する結果アルコールができます。
先ほどのLiAlH4、NaBH4は純粋な還元でしたが、Grignard(グリニャール)試薬では炭素結合を加えた上で還元ができるのが違いとなり、以下のようにまとめることができます。