Sponsored Link
前回の有機化合物の命名法、アミンではアミンの命名法を見ました。今回はケトンの命名法を見ていきます。
ケトンの官能基はC=Oであり、アルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)これらのeを省略してオン(one)をつけて命名します。
早速例題に行きましょう。
Sponsored Link
Sponsored Link
次の有機化合物の命名をせよ
まずいつものようにケトンであることを認識します。次に炭素鎖ですが、今回はケトンなので、母体に官能基が含まれるので少し事情が変わります。ケトンの場合はC=Oの炭素を含む母体鎖にオンをつけて命名します。
今回はケトンを含めて炭素鎖は5つなので、ペンタンにケトンがついていると考えます。左から番号をつけていくと、ケトンがある炭素は2番目なので、ペンタン-2-オン。これが答えです。
次の有機化合物の命名をせよ
先ほどの構造式に二重結合が入っています。まず変わらず、ケトンであることを認識します。炭素鎖は変わらず5個なのでペンテンとなります。左から番号をつけていくと、二重結合の位置は4番目となるので、ペンタ-4-エンとなります。
これにケトンをくっつけます。2番目にケトンがくっついているので、ペンタ-4-エン-2-オン。これが答えです。エン、オンとなるのがミソです。
次の有機化合物の命名をせよ
今回もケトンであることを認識します。しかし今回はケトンが2つついているのが違います。アルコールのところで確認したように、同じ構造を複数持つ場合は倍数接語(ジ、トリなど)を使うというルールなので、これはジオンとなります。左から番号をつけると、2番目と4番目にケトンがついているため、2,4-ジオンとなります。
次に炭素鎖をみると、ケトン含めて6つなのでヘキサンに先ほどの2,4-ジオンがついていると考えることができるため、ヘキサン-2,4-ジオン。これが答えです。
ケトンは炭素を含み、かつ構造上、炭素に挟まれる官能基であり、少し今までと違うので間違えないように気をつけましょう。次回のアルデヒドも同じ考え方をするためしっかりとここで押さえておきましょう。