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前回のアルコールの反応、Williamson(ウィリアムソン)のエーテル合成では、アルコールについて見ました。今回はフェノールについて見ていきたいと思います。
フェノール=これ!!みたいなイメージがわかず調べてみると、コールタールから発見されて、石炭酸と呼ばれていたこともあり、コレラが流行った時代ではコレラ病除け臭い袋という胡散臭い袋が大流行したそうです(笑)他にも驚くべきなのはフェノールは昔消毒薬としても使われていたこともあったようです。
結論フェノールはパッとしませんでした。では本題に入りましょう(笑)
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ベンゼン環にヒドロキシ基がついているものをフェノールと言います。アルコールと同様についているヒドロキシ基の数によって分類されます。ヒドロキシ基が1個のものは1価フェノール、ヒドロキシ基が2個のものは2価フェノール、ヒドロキシ基が3個のものは3価フェノールと呼びます。
フェノールはアルコールと比べて酸性です。これはフェノールからプロトンが取れたときのイオンが共鳴によって安定化できるからです。
ここでは割愛しますが、フェノールの検出方法には以下のようなものがあります。
フェノールにつくOHは電子供与基として働くので、求電子置換反応を起こすときはオルトパラ配向性を示します。そしてフェノールは前回のアルコールと同様に、エーテルにすることができます。
今回主に見ていきたいのは、ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)の酸化です。
ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)を、二クロム酸ナトリウム、過ヨウ素酸塩、酸化銀などの酸化剤で酸化すると、パラジベンゾキノンとなります。本来であれば、アルコールが酸化されると、最終形態はカルボン酸ですが、構造上カルボン酸ができないので、ケトンで止まるイメージです。