フェノールの反応、ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)の酸化

フェノールの反応、ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)の酸化

第二鉄イオン(Fe3+)はフェノールと反応して呈色するため、検出方法に使われます。ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)が酸化されると、パラジベンゾキノンとなります。

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フェノールの反応、ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)の酸化

前回のアルコールの反応、Williamson(ウィリアムソン)のエーテル合成では、アルコールについて見ました。今回はフェノールについて見ていきたいと思います。

 

 

フェノール=これ!!みたいなイメージがわかず調べてみると、コールタールから発見されて、石炭酸と呼ばれていたこともあり、コレラが流行った時代ではコレラ病除け臭い袋という胡散臭い袋が大流行したそうです(笑)他にも驚くべきなのはフェノールは昔消毒薬としても使われていたこともあったようです。

 

結論フェノールはパッとしませんでした。では本題に入りましょう(笑)

 

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フェノール

ベンゼン環にヒドロキシ基がついているものをフェノールと言います。アルコールと同様についているヒドロキシ基の数によって分類されます。ヒドロキシ基が1個のものは1価フェノール、ヒドロキシ基が2個のものは2価フェノール、ヒドロキシ基が3個のものは3価フェノールと呼びます。

 

フェノールはアルコールと比べて酸性です。これはフェノールからプロトンが取れたときのイオンが共鳴によって安定化できるからです。

 

 

フェノールの検出方法

ここでは割愛しますが、フェノールの検出方法には以下のようなものがあります。

 

  • 第二鉄イオン(Fe3+);錯体を作り、呈色する
  • 2,6-ジブロモ-N-クロロ-1,4-ベンゾキノンモノイミン;インドフェノール色素ができ、呈色する。

 

フェノールの反応

フェノールにつくOHは電子供与基として働くので、求電子置換反応を起こすときはオルトパラ配向性を示します。そしてフェノールは前回のアルコールと同様に、エーテルにすることができます。

 

今回主に見ていきたいのは、ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)の酸化です。

 

 

ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)を、二クロム酸ナトリウム、過ヨウ素酸塩、酸化銀などの酸化剤で酸化すると、パラジベンゾキノンとなります。本来であれば、アルコールが酸化されると、最終形態はカルボン酸ですが、構造上カルボン酸ができないので、ケトンで止まるイメージです。

 

まとめ

  • フェノールは、アルコールと比べてプロトンが取れた後共鳴で安定化できるため、酸性を示す。
  • 第二鉄イオン(Fe3+)はフェノールと反応して呈色するため、検出方法に使われる。
  • フェノールは求電子置換反応する時は、オルトパラ配向性を示す。
  • ベンゼン-1,4-ジオール(ヒドロキノン)が二クロム酸ナトリウム、過ヨウ素酸塩、酸化銀などの酸化剤で酸化されると、パラジベンゾキノンとなる。

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