Sponsored Link
前回の有機化合物の命名法、アルケンでは、アルケンの命名法について見ました。今回はアルキンについて見ていきます。
分子内に三重結合を1つ持つ炭化水素はアルキン(alkyne)と呼ばれます。アルキンはCnH2n-2となります。
前回のアルケンと同じように、語尾をaneからyneに変えるだけです。その他のルールも前回のアルケンとおおむね同じなので、前回のアルケンを抑えられていれば問題ないと思います。
では早速例題です。
Sponsored Link
Sponsored Link
次の有機化合物の命名をせよ。
これは置換基がなく横一直線に並んだ炭素鎖が4の有機化合物なので、ブチンであることがわかります。ただ前回同様、アルキンも○○-数字-インという書き方をします。2番目に三重結合があるため、この有機化合物の名前はブタ-2-インとなります。
置換基がないため、ブタ-2-インがそのまま答えとなります。
次の有機化合物の命名をせよ。
いつものように母体を探します。最長の炭素鎖は7なので、これはヘプチンであることがわかります。前回のアルケンと同様に、三重結合の番号が一番小さくなるように番号をつける必要があります。三重結合の位置を見ると、左から数えると4番目となるのに対して、右から数字をつけると3番目となるので、右から数えるのが正しくなり、ヘプタ-3-インとなります。
次に置換基ですが、6番目についているので6-メチルとなります。
これらを合わせて6-メチルヘプタ-3-イン。これが答えです。
次の有機化合物の命名をせよ
たまに枝分かれをしていたり、見えにくくして炭素鎖を間違えさせるという問題があるので注意します。今回は左斜め下から右上にかけて数えるのが最長の炭素鎖となり、炭素鎖は8です。そのため今回の母体はオクチンとなります。三重結合は3番目にあるため、オクタ-3-インが母体となります。
置換基を見ると2番目と5番目にメチル基が1つずつついているため、2,5-ジメチルとなります。
これらを合わせて2,5-ジメチルオクタ-3-イン。これが答えです。
おそらく前回までのアルケンができていれば、どうってことはなかったと思います。