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前回の水の消毒。遊離残留塩素、結合残留塩素、塩素要求量、塩素消費量のグラフでは、塩素消毒について見てきました。今回は塩素消毒以外の特殊な処理について見ていきたいと思います。

特殊処理の前に、水に悪影響をもたらす物質について見ていきます。
水に悪影響を与える物質には以下のようなものがあります。
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クリプトスポリジウムは塩素抵抗性の原虫で、塩素消毒では死にません。これは環境中ではオーシストと呼ばれる形で存在するからです。

クリプトスポリジウムは塩素には強いですが、熱には弱いため煮沸することで死滅します。
トリハロメタンは発がん性物質です。水にあるフミン質を塩素処理することで発生します。
フミン質とはフミン酸やフルボ酸などの腐植質の総称のことです。フミン質は落ち葉など含まれていて、環境中の微生物が分解した後に残る残りカスのようなものです。フミン質は微生物による分解ができず、水溶性であるため、緩速ろ過などでも取り除くことはできません。
クロロフェノールは異臭物質です。工場などから出たフェノール類を塩素処理すると発生します。
ジェオスミン、2-メチルイソボルネオールはかび臭物質です。藍藻類や放射菌などが富栄養化した時に作られます。富栄養化とは水が微生物の栄養過多状態となり、濁ったり、悪臭が発生したりすることです。富栄養化が進むと、水の華、アオコ、赤潮などが発生しやすくなります。
富栄養化は水が停滞しやすい湖沼や内海のような閉鎖性水域で発生しやすいです。これは、清浄な水が流れ込みにくいからです。
塩素消毒以外の方法には、以下の方法があります。
活性炭は医療用だけでなく、下駄箱の臭い取りなど様々な場面でも使われますよね。水の中にある臭いや色の原因となる有機物質が、活性炭の多孔質に取り込まれ吸着することで取り除かれます。

活性炭処理は先ほどのフミン質などを取り除く際に有効です。
前回塩素消毒は酸化力に基づいて消毒されるという話をしました。オゾンは塩素より酸化力が強く、塩素消毒で取り除くことのできなカビ臭物質の分解ができます。
アメリカでオゾン処理の際に出来た副生成物に発がん性物質があったという報告を受けて、日本ではオゾン処理の後に活性炭処理をすることを原則としています。