ロゼレム(ラメルテオン)、高齢者に安全に使える睡眠薬は?

ロゼレム(ラメルテオン)、高齢者に安全に使える睡眠薬は?

高齢者の転倒リスクの面から、安全に使える睡眠薬にはロゼレム(ラメルテオン)、ベルソムラ(スボレキサント)、デエビゴ(レンボレキサント)、ルネスタ(エスゾピクロン)などがあります。

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ロゼレム(ラメルテオン)、高齢者に安全に使える睡眠薬は?

由来

  • 「健やかな眠りを取り戻し、ばら色の夢を見ましょう」との願いをこめてRose REMから名づけられた。

 

バラ色の夢・・・人生バラ色

 

特徴

  • メラトニン受容体アゴニストである

 

 

メラトニンは体内時計を調整するホルモン。ロゼレム(ラメルテオン)はメラトニンと同じように、メラトニン受容体に作用することで、睡眠のリズムを整える。

 

用法用量

  • 成人には1回8mgを就寝前に経口投与

 

重大な副作用

  • アナフィラキシー(じん麻疹、血管浮腫等)

 

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経験したこと

ロゼレム(ラメルテオン)に関連して、高齢者の安全性の高い睡眠薬についてまとめておく。

 

まず大前提として睡眠薬を使わずに眠れるならば、それに越したことはない。そのため以下のステップを踏んで、睡眠薬を検討していく。

 

  1. 睡眠状況の確認
  2. 薬を使うにあたっての確認
  3. 高齢者に使う主な薬

 

睡眠状況の確認

まず加齢に伴い、必要な睡眠時間が低下することを知っておかなければならない。例えば個人差はあるものの、25歳では7時間、45歳では6.5時間、65歳では6時間くらいと言われている。そのため高齢者から眠れないと言われたら、以下のことを確認する。

 

  • いつも何時に寝て何時に起きるかを確認
  • 年齢として平均的な睡眠時間を調べる
  • 昼寝時間を調べる
  • 睡眠時間を短くすることで熟睡感が上がることを患者に確認
  • 遅くまで起きて、早く起きることを徹底することのメリットを確認して少しずつ時間修正していく

 

薬を使うにあたっての確認

前段階で睡眠時間などを確認したら、次のことを確認していく

 

  • せん妄の除外
  • 年相応の睡眠時間に足りているか
  • 日中の生活への支障の程度
  • レム睡眠行動障害やむずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)などの特殊な睡眠障害がないか

 

補足としてレム睡眠行動障害とは、夜間寝ている間普通であれば体が動かないが声をあげたり暴れたりする。レビー小体型認知症などで起こることがある。

 

むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)とは主に下肢に不快な症状を感じる病気。むずむず脚症候群(レストレスレッグス症候群)は夜に落ち着いているときに症状が強くあらわれるため、なかなか寝付けなかったり、いったん眠っても脚の不快感で目が覚めてしまうことが多くなる。

 

高齢者に使う主な薬

これまでのステップで問題がなければ、薬の使用を検討する。高齢者の転倒リスクから考えると、以下の薬などが比較的安全に使えると言われている。

 

 

まとめ

  • 高齢者の転倒リスクの面から、安全に使える睡眠薬にはロゼレム(ラメルテオン)、ベルソムラ(スボレキサント)、デエビゴ(レンボレキサント)、ルネスタ(エスゾピクロン)などがある

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