アクトス(ピオグリタゾン)はインスリン抵抗性を改善します。浮腫、心不全、体重増加が特徴的な副作用なので注意が必要です。その他にも骨折リスクや膀胱がんのリスクなども報告されています。

ツムラ人参養栄湯、ツムラ十全大補湯との違い
ツムラ人参養栄湯はツムラ十全大補湯と構成生薬が似ていますが、その違いとしてはオンジがあります。オンジは鎮咳作用があるため十全大補湯に加えて咳を抑えたいときやフレイルの時に人参養栄湯が適しています。
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チョウセンニンジンを主薬とし、全身的に様々な機能低下と栄養状態を改善することを養栄と表現している
ニンジンやトウキには滋養強壮などの作用があり、その他の生薬には血流を改善することから気力や体力を補う。その他、ゴミシが咳を抑えることから咳や息切れなどにも適する。
ちなみに後で出てくる十全大補湯と人参養栄湯は似ている。構成生薬を比較すると
神農本草経ではソウジュツとビャクジュツを区別していなかったということを考えると、ツムラ十全大補湯とツムラ人参養栄湯の違いは主にセンキュウ、オンジ、チンピ、ゴミシとなる。
このことからもざっくりとした十全大補湯と人参養栄湯の違いとしては、十全大補湯に加えて咳などを押さえたいときには人参養栄湯となる。
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ツムラ人参養栄湯に関連してがん患者について使われる漢方薬などについてまとめておく。
がんと言われると、誰しもが気力が落ちる。そんな時に使われるのが補中益気湯である。補中益気湯は消化機能が衰えて倦怠感を感じ、虚弱体質に使われる。漢方ではいわゆる気虚と呼ばれる状態である。その他の関連薬には以下のようなものがある
要するに補中益気湯→十全大補湯→人参養栄湯→加味帰脾湯とレベルアップしていくイメージである。ちなみにフレイルとは虚弱(frailty)を意味していて健康と要介護の間とも言え、人参養栄湯はフレイルに対して適している。
フレイルとはまた異なるが、誤嚥性肺炎という観点では以下のようなものがある