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保険薬局で薬をもらい、領収書を見ると色々な項目の合計金額からなっていることがわかります。保険薬局での調剤報酬は基本的に、薬剤料、調剤技術料、薬学管理料から計算されます。
なんとなく難しいかもしれませんが、レストランで食事をするのと一緒です。
薬剤料はいわゆる材料費になります。レストランで食事を作るのにも食材が必要で、食材費と同じように考えてもらえればわかりやすいと思います。
技術料は調剤の技術に対する費用になります。これもレストランでシェフが手間ひまかけて食事を作るのをイメージしてください。
最後に薬学管理料は少し表現が微妙ですが、レストランつながりでいくならチャージ代やチップみたいなものでしょうか。食事をする人が気持ちよく過ごせるように(薬を安全に有効に使えるように)することに対する対価です。
今回は薬剤料についてまとめていきます。まず薬剤料は薬剤料と特定保健医療材料料からなります。
薬剤料は名前の通り、薬の価格のことです。この薬の価格というのは、様々な決まりをもとに厚生労働大臣が決めています。そして薬価は、ずっと一定というわけでなく「やっぱり高かった(安かった)」などとなるため、厚生労働省で見直されて決められています。ちなみに薬価基準表に載っている薬価は税込み価格です。
薬剤料を計算する上で薬の種類を知ることが重要です。薬の種類はおおまかに以下のようにわけられています。
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計算するにあたって、薬の種類をざっとみます。その上で以下の手順で進めます。
ちなみに五捨五超入はあまり聞きなれませんが、小数点が5ぴったりより下は切り捨てて、5を少しでも超えていれば切り上げになります。例えば、3.50を五捨五超入すると3になります。3.51を五捨五超入すると4となります。
よくわからないと思うので、例題を見ながらやっていきます。
以下の薬剤料を計算せよ。
Rp
1日3回 毎食後 5日分
内服薬のみの一般的なパターンです。
でした。
薬Aは12.5×3T=37.5
薬Bは8.4×3T=25.2
合計金額=37.5+25.2=62.7
62.7÷10=6.27
6.27であるため、6になります。
6×5日分=30点
以下の各薬の薬剤料を計算せよ。
Rp
Rp
Rp
Rp
トローチは外用薬である点に注意です。
でした。
となります。
主に在宅で使う薬に関連する器材などが、特定保険医療材料料に関わります。
医療用医薬品などと同じく、価格が定められていて、在宅中心静脈栄養セットや、万年筆型注射器用注射針などがあります。
先ほどの薬剤料と違うのは、今度は小数点以下は四捨五入することです。それ以外はほぼ同じであるため、先ほどの計算ができれば問題なくできるでしょう。