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薬局がコンサータ(メチルフェニデート)を取り扱う場合は、あらかじめ流通管理委員会に登録を受ける必要がある。
また薬局だけでなく、医師や医療機関も登録が必要。そのため、まずリタリン(メチルフェニデート)やコンサータ(メチルフェニデート)の処方箋を受けたときに、医師と医療機関が流通管理委員会の登録リストに登録されているかを確認する必要がある。
なぜこれほどまでに厳格な管理がされているかというと、メチルフェニデートは依存性を作る可能性があり同じ有効成分のメチルフェニデートを持つリタリンは依存や乱用が問題となったからである。
リタリンは速放性製剤でナルコレプシーに適応を持つ一方で、コンサータ(メチルフェニデート)は徐放性製剤でありADHDに適応を持つという点が違う。
コンサータ(メチルフェニデート)は服用後、表層部にコーティングされたメチルフェニデートが溶け出して血中濃度を上げる。さらに内部のプッシュ層が浸透圧によってカプセル内の薬物を徐々に放出するように作られている。そのため服用時に患者がかんだり割ったりしないようにする必要がある。また見た目はあまり変わらず糞便中に排泄されるため、驚かないように患者に伝えておく必要がある。
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中枢神経刺激作用は服用後12時間持続し、患者によっては不眠となるため、就寝時間等を考慮し午後の服用は避けるのが基本。そのため昼過ぎまで寝ていた場合にコンサータ(メチルフェニデート)を服用するのかどうか医師から指示が出ているか確認することも重要。
コンサータ(メチルフェニデート)に関連して、自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder;ASD)をまとめておく。
自閉症スペクトラム障害(autism spectrum disorder;ASD)の特徴には以下のようなものがある。
薬物療法は根本的に治すものではなく、あくまでも先ほどのような衝動性、多動、不注意、攻撃性、自傷行為、興奮、情緒不安定、パニックなど二次的な障害に対する対症療法となる。
抗精神病薬であるリスパダール(リスペリドン)、エビリファイ(アリピプラゾール)などが使われる。その他、SSRIのデプロメール(フルボキサミン)やコンサータ(メチルフェニデート)が適応外で使われたりもする。