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医薬品は科学的に効果があることを立証されて世間に出回っています。その立証に必要な分析法には様々なものがあります。今回は分析の基礎について見ていきたいと思います。
分析法の妥当性を示すための語句には色々なものがあり、以下のようなものがあります。
おそらくこれだけみても真度と精度の違いがピンと来ないと思うので解説します。以下の図を見てください。
分析とはまた別の話ですが、アーチェリー、弓道、射撃、ダーツなどのような競技では円の中心に行く方がポイントが高いです。
この図において、真度が高ければ、測定値の平均値が真の値である円の中央部分に近くなります。つまり先ほどの競技でいうと真度が高ければ高得点のところに当たったことになります。逆に真度が低ければ的の外側に当たったことになります。
次に精度ですが、制度が高ければ、それぞれの測定値のバラツキが小さくなりギュッと一か所に集まることになります。こちらは先ほどの競技でいうと高得点かどうかは別として精度が高ければ同じところにたくさん当たったことになります。逆に精度が低ければいろんな的に当たったことになります。
では、次から色々な分析法を見ていきます。
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重量分析法とは、試料から分離した分析対象物質の重量を測定、又は適当な秤量形に変換して重量を測定して、目的物質の量を知る分析法です。要するに目的とする物質に対して測りやすいように変換して、その後差し引きなどを行って分析する方法です。
重量分析法には以下のようなものがあります。
揮発重量法では、乾燥や強熱など行い重量を測定する方法で、さらに以下のような方法があります。
溶液試料から分析対象物質を有機溶媒で抽出し、溶媒を留去した後の分析対象物質の重量を測定する方法
分析対象物質に沈殿剤を加えて沈殿させたものをろ過して採取し、乾燥又は強熱して秤量形に変換して秤量する方法