有機化合物の命名法、カルボン酸

Sponsored Link

有機化合物の命名法、カルボン酸

前回の有機化合物の命名法、アルデヒドではアルデヒドの命名法を見ました。今回はカルボン酸の命名法について見ていきます。

 

 

カルボン酸は乳酸やクエン酸などの慣用名が使われることが多い官能基ではあり、そちらも知っておく必要がありますが、ここではあくまでカルボン酸の一般的な命名法の方を見ていきます。

 

カルボン酸

カルボン酸の官能基はCOOHでアルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)これらのeを省略して酸(oic acid)をつけて命名します。ただし、環状の場合は環の後にカルボン酸(carboxylic acid)をつけて命名します。

 

ルールは前回のアルデヒドとほぼ一緒なので、早速例題を見ていきましょう。

 

Sponsored Link

Sponsored Link


 

例題1

次の有機化合物の命名をせよ

 

 

いつものようにCOOHを探してカルボン酸であることを認識します。次に炭素数です。カルボン酸もアルデヒドなどと同じように官能基に炭素を含むため注意が必要です。今回は炭素が4つであるためブタンとなります。カルボン酸もアルデヒド同様、末端の位置番号が1となるため位置番号は省略できるので、ブタン酸となります。

 

置換基は右から3番目にメチル基がついているため3-メチルとなります。

 

これらを組み合わせて、3-メチルブタン酸。これが答えです。

 

例題2

次の有機化合物の命名をせよ

 

 

冒頭で確認した、環状の場合は環の後にカルボン酸(carboxylic acid)をつけて命名するパターンです。

 

先ほどと同様にCOOHを見つけてカルボン酸であることを認識します。次にくっついている環ですが、六員環に二重結合がついているためシクロヘキセンとわかります。二重結合の位置番号は、前回のアルデヒドと同じように、COOHがくっついている炭素を1番とするため注意が必要です。時計回りに位置番号をつけると2番目に二重結合がついているため、シクロヘキサ-2-エンとなります。

 

これらを合わせて、シクロヘキサ2-エンカルボン酸。これが答えです。

 

前回のアルデヒドができていれば楽勝だったと思います。

 

まとめ

  • カルボン酸の官能基はCOOHでアルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)これらのeを省略して酸(oic acid)をつけて命名する。
  • 環状の場合は環の後にカルボン酸(carboxylic acid)をつけて命名する。
  • カルボン酸は乳酸やクエン酸などの慣用名が使われることが多い官能基

Sponsored Link

有機化合物の命名法、カルボン酸 関連ページ

有機化合物の命名法、アルカンとアルキル基
有機化合物の命名法をするには、最低限、数詞、アルカン、アルキル基は覚えてください。これらを覚えることで有機化合物の命名法の基礎ができてきます。
有機化合物の命名法、アルケン
分子内に二重結合を1つもつ炭化水素をアルケン(alkene)と呼び、CnH2nで表されます。アルケンの新しい命名法では○○-数字-エンという書き方をし、二重結合の位置を最小とするように番号をつけます。
有機化合物の命名法、アルキン
分子内に三重結合を1つ持つ炭化水素はアルキン(alkyne)と呼ばれ、CnH2n-2で表されます。アルキンの新しい命名法では、○○-数字-インという書き方をし、三重結合が一番小さくなるように番号をつけます。
有機化合物の命名法、アルコール
アルコールの官能基はOHであり、アルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)これらのeを省略してオール(ol)をつけて命名法が行われます。
有機化合物の命名法、チオール
チオールの官能基はSHでありアルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)にチオール(thiol)をつけて命名します。チオールはスカンクのおならの臭い、にんにくの臭いなど独特の臭いを持っていることがあります。
有機化合物の命名法、アミン
アミンの官能基はNH2であり、2つの命名法があります。アルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)これらのeを省略してアミン(amine)をつけて命名、もう一つはアルキル基についているととらえて命名します。
有機化合物の命名法、ケトン
ケトンの官能基はC=Oであり、アルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)これらのeを省略してオン(one)をつけて命名します。ケトンの命名法はC=Oの炭素を含む母体鎖にオンをつけます。
有機化合物の命名法、アルデヒド
アルデヒドの官能基はCHOで、アルカン(alkane)、アルケン(alkene)、アルキン(alkyne)これらのeを省略してアール(al)をつけて命名します。環状の場合は環の名称の後にカルボアルデヒド(carbaldehyde)をつけて命名します。

 
HOME プロフィール お問い合わせ