S9.糖質コルチコイド、投与経路のうち経口、経直腸、静脈注射、筋肉注射が禁止

S9.糖質コルチコイド、投与経路のうち経口、経直腸、静脈注射、筋肉注射が禁止

糖質コルチコイドは、エネルギー代謝に影響を与え、競技能力を向上させる可能性があるため禁止です。糖質コルチコイドの投与経路のうち、経口、経直腸、静脈注射、筋肉注射が禁止で、それ以外の投与経路は禁止されていない。

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S9.糖質コルチコイド、投与経路のうち経口、経直腸、静脈注射、筋肉注射が禁止

前回のS8.カンナビノイド、合成大麻ももちろん禁止物質では、S8について見てきました。今回はS9.糖質コルチコイドについて見ていきたいと思います。

 

 

糖質コルチコイド

まず糖質コルチコイドの簡単な復習を。

 

副腎は外側の副腎皮質、内側の副腎髄質という構造をとっていて、副腎皮質はさらに3つの層からなっていて、外側から、球状層、束状層、網状層と呼ばれます。

 

 

  • 球状層;アンギオテンシンUにより鉱質コルチコイドが分泌される
  • 束状層;副腎皮質刺激ホルモン(ACTH;adrenocorticotropic hormone)により糖質コルチコイドが分泌される
  • 網状層;副腎皮質刺激ホルモン(ACTH;adrenocorticotropic hormone)により副腎アンドロゲンが分泌される

 

これらのステロイドホルモンはコレステロールから様々な経路を経て生合成されていきます。

 

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ステロイドの主な作用には、抗炎症作用、免疫抑制作用、糖、タンパク質、脂質の代謝作用、体液と電解質の平衡の維持作用などがあります。これらのうち、糖質コルチコイドは、抗炎症作用、免疫抑制作用、糖、タンパク質、脂質の代謝作用の作用が強く、鉱質コルチコイドは体液と電解質の平衡の維持作用の作用が強いとされています。

 

糖質コルチコイドはそもそも生体で作られるものであり、生体に存在しています。そのため少量で短期間であれば副作用は出にくいですが、生理的用量以上を継続して使用すると様々な症状が出てきます。

 

  • 浮腫(ムーンフェイス)高血圧;体液と電解質の調整が変化することが原因
  • 感染症の悪化;免疫抑制作用が原因
  • 消化管潰瘍、出血;胃酸の生成増加が原因
  • 骨粗鬆症;骨芽細胞抑制が原因
  • 副腎皮質機能不全;長期投与からの急激な中止によることが原因

 

糖質コルチコイドのこれらの副作用の他にも、アスリートには糖質、タンパク質、脂質の代謝などのエネルギー代謝に影響があることから競技能力を向上させる可能性があるため禁止物質とされています。

 

注意事項

糖質コルチコイドの投与経路のうち、経口、経直腸、静脈注射、筋肉注射が禁止であり、それ以外の投与経路は禁止されていません。例えば、糖質コルチコイドを含む痔疾患治療薬の外用薬は、肛門周囲への塗布はセーフで、肛門内に挿入して注入すると経直腸となりアウトです。

 

 

まとめ

  • 糖質コルチコイドは、糖質、タンパク質、脂質の代謝などのエネルギー代謝に影響を与え、競技能力を向上させる可能性があるため禁止
  • 糖質コルチコイドの投与経路のうち、経口、経直腸、静脈注射、筋肉注射が禁止で、それ以外の投与経路は禁止されていない。

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