抗がん剤を安全かつ確実に調製するために準備を。

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抗がん剤調製の基本。安全な作業準備を行う。

抗がん剤の調製を実習先でやらせてもらえる施設もあるかと思います。OSCE(オスキー)で無菌調製の練習をしてきたかとは思いますが、実践となると緊張するかもしれません。抗がん剤は高額なものがあり、失敗すると経済的に損失を与えます。また毒性も強いので、間違えると自分も被ばくする可能性があります。

 

 

今回は、抗がん剤の調製方法(ミキシング)の作業準備の基本です。各施設でやり方が違うことや、私独自のやり方なども含むため、この記事の内容が必ずしも正しいとは限りません。ですので臨機応変にやってください。

 

おおまかに混ぜる前までに以下の手順になります。

 

  1. 物品の準備
  2. 手洗い
  3. ガウンなどの装着
  4. 安全キャビネットの準備
  5. シリンジの準備

 

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物品の準備

ガウン、手袋、キャップ、シリンジ、注射針、針捨てボックス、アルコール綿など調製するために必要なものを準備しておきましょう。ガウンを着てから、忘れ物に気づくと、再び脱いだりすることになるので面倒です。あと個人的には調整前はトイレに行っておくのをオススメします。脱ぐのも面倒ですし、調製件数が多い時には色々な意味でプレッシャーがすごいので(笑)

 

 

手洗い

手洗いは、OSCE(オスキー)で修行したと思うので割愛します。

 

ガウンなどの装着

おおまかに以下の流れになります。手袋は無菌の状態にするのがポイントです。

 

  1. サージカルマスクを装着。
  2. キャップの装着。
  3. ゴーグル又はプラスチック製シールドの装着。
  4. ガウンを装着。
  5. 手袋を装着。

 

 

キャップの装着時には髪の毛をすべてキャップの中に入れるように注意します。

 

ガウンは、ディスポーザブル製品で、背開き、長袖、袖口が絞ってあるものを選びます。また、前面と両腕に薬剤不透過性処理がされているものを選びます。ガウンの着方としては、袖を通して、襟元、腰の順番につけるとスムーズに着られると思います。ガウンを着ると、かなり暑いので、暑い季節は冷房が必需品です。

 

手袋は安全性のため、二重に着けます。このとき、一重目の手袋は、付けた後、ガウンの手首の部分が上に覆うようにします。その上から、二重目の滅菌手袋をガウンの手首を覆うように着けます。皮膚(手首)→手袋(一重目)→ガウン→滅菌手袋(二重目)といったイメージです。

 

 

滅菌手袋は、包装紙を開き、手袋の折り返しになっている内側(着けたとき、ガウンと触れる側)の輪っか部分を着けない側の手で取り、着ける側の手に着けます。もう片方は、折り返しの中(着けたとき、外界と接する側)に滅菌手袋を着けた手を入れて、取るようにし、もう片方の手に着けます。

 

手袋は、薬剤からの被ばくを守るために着けています。薬剤の透過性は、時間が経つごとに増えてくるため、一定時間での交換が推奨されます。もちろん、破れた場合や抗がん剤をこぼしてしまった時などもすぐ交換します。

 

安全キャビネットの準備

調製は安全キャビネットで行います。安全キャビネットはエアーバリアがあるため、微生物の混入と、調製者の抗がん剤暴露を防ぐことができます。

 

安全キャビネットの準備はおおまかに以下のようになります。

 

  1. 安全キャビネット内を消毒用アルコールで消毒する。
  2. 作業用シートを敷吸水する面を上に向ける。
  3. 薬剤やシリンジなどを消毒し、安全キャビネットに入れる。

 

安全キャビネットを拭くときは、消毒が目的であるため、奥から手前に拭きます。

 

 

シリンジの準備

抗がん剤を調製するのに必要なシリンジの準備をします。シリンジはルアーロックタイプシリンジにし、採取する薬液量の約75%を超えないくらいの用量のシリンジを選びます。容量がギリギリすぎると、夢中でプランジャーを引いたときにすっぽ抜ける危険性があります。すっぽ抜けると、手袋の上ですが、大量の抗がん剤が降りかかるので非常に危険です。今まで私はやったことありませんが、先輩が過去にやったことがあると言っていました。

 

シリンジに余裕を持たせることの重要性を言いましたが、シリンジが大きすぎると、今度は採取量に誤差が生じてしまうので適切なサイズを選ぶことが重要になります。

 

次に注射針の選択です。採取する薬液量が多い場合や粘稠度が高い薬の場合は18ゲージが良いようですが、基本的には私は18ゲージを選びます。泡立ちやすいものだったり、抗がん剤が漏れ出てきやすいものなどは22ゲージを選ぶようにしています。このあたりは実際に調製していると、なんとなくわかってくるようになります。

 

シリンジと注射針を準備したら、開封します。シリンジを汚染しないよう、筒の先端部分と反対側から開封します。注射針も同様に、先端の反対側から開封し、シリンジと接続します。

 

まとめ

抗がん剤調製を安全かつ確実に行うために、適切な準備を行う。

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輸液が必要な患者とは
薬剤師や新人や実習生の人は注射や輸液のことをあまりわかっていないです。輸液はなんらかの理由で経口不可の状態のために行い、不足している水や電解質、栄養を補充します。
輸液を投与する経路
輸液の投与経路は、末梢静脈、中心静脈があります。末梢静脈であれば第一選択として腕で、次に脚が選ばれることが多いです。中心静脈は、高カロリー輸液をいく場合などに選ばれます。
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輸液は、生命を維持したり、不足しているものを補うために行います。生命を維持するには、維持液がよく使われます。不足しているものを補うには、末梢静脈栄養と中心静脈栄養があります。末梢静脈栄養は手技がやさしく、感染のリスクが少ないのがメリットです。しかし高いカロリーが投与できません。中心静脈栄養は高カロリーが投与できます。
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ヒトの60%は水分でできています。その60%のうち、20%が細胞外液で40%が細胞内液となっています。脱水は主に水分欠乏性脱水とナトリウム欠乏性脱水にわけられ、水分欠乏性脱水では5%ブドウ糖液が、ナトリウム欠乏性脱水では生理食塩水やリンゲル液が使われます。溢水はむくんでいる状態で、特に下腿にむくみがでてきます。
ナトリウムと水分の関係。
ナトリウムは135〜145mEq/Lが基準値となります。この基準からずれたときは、ナトリウムを考えるだけでなく、水分も考える必要があり、補正する場合も橋中心髄鞘崩壊症が起こる可能性があるため、急に補正をかけてはいけません。
カリウムは数値だけでなく、心電図も見よう。
カリウムは細胞内に多く存在し、神経や筋肉が働くのに必要な電解質です。基準値は3.5〜5mEq/Lで、基準値以外にも、心電図でモニタリングすることが重要です。
輸液製剤は5つの分類わけから始めよう
実習生や新人が輸液製剤を考える上では、カリウム、ナトリウム、糖の有無をまず考えます。そして輸液製剤は、電解質輸液、5%ブドウ糖液、高カロリー輸液、電解質補正液、血漿増量剤の5つの分類にわけられます。
輸液量は3つの要因で決まる。
輸液量は、3つの要因で成り立つ式で決まる。維持輸液量は生命を維持するのに必要な水分量で、水分のバランスである。補充輸液量は失った体液に近い組成のものを投与する。安全係数は2日〜3日かけて投与することを意味する。
輸液の速度と滴数の計算
輸液の量を決めたら、速度を決めます。速度は2のべき乗の法則をもとに、病態、年齢、体重をもとに医師から指示が入ります。次に、滴数を決めます。これには輸液セットが関わり、現在は20と60があります。
手術における輸液、サードスペースとは?
手術をする前には、禁飲食となるので、脱水を予防するために、術前や術中に輸液が必要となります。輸液する量は、術式や手術時間、出血量、サードスペースへの移行などをもとに決められます。
配合変化、薬剤師と看護師で協力する
配合変化は薬剤師と看護師で協力しあって防ぐことが重要となります。薬剤師側はデータや理論上の問題を、看護師は調製や実際の投与における問題をみることが重要となります。お互いが協力しあうことで配合変化を防げます。
酸・塩基。アシドーシス、アルカローシス。
血液のpHは7.35〜7.45に保たれています。アシデミアやアルカレミアはこの基準値からずれている状態です。これを主に調節しているのは、腎臓と肺です。アシドーシス、アルカローシスは傾向と捉えてもらえればよいです。
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