植物性自然毒による食中毒の代表例には毒キノコなどがある

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植物性自然毒による食中毒、代表的な毒と症状

前回の動物性自然毒による食中毒、代表的な毒素と症状では動物性自然毒を見ましたが、今回は植物性自然毒による食中毒について見ていきます。動物性自然毒ではフグが有名でしたが、植物性自然毒による食中毒ではキノコが有名ですね。

 

 

植物性自然毒

植物性自然毒には以下のようなものがあります。

 

  • アミグダリン
  • アトロピン、スコポラミン
  • ソラニン、チャコニン
  • アコニチン
  • プタキロシド
  • サイカシン
  • ランプテロール
  • アマトキシン
  • サイロシン、サイロシビン

 

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アミグダリン

アミグダリンは青梅などに含まれる成分で青酸配糖体の一種です。青酸配糖体とは、青酸(CN)が糖にくっついたような構造をしています。アミグダリンがβ-グルコシダーゼによって糖とCN-に分離されると、CN-が中毒症状を示します。CN-は電子伝達系のシトクロムcオキシダーゼを阻害して内呼吸を阻害するため呼吸困難の症状が起こります。

 

 

アトロピン、スコポラミン

アトロピン、スコポラミンはチョウセンアサガオやハシリドコロなどの植物に含まれる成分です。アトロピン、スコポラミンはいわゆる抗コリン作用を持つため、散瞳や口渇などの症状が現れます。

 

ソラニン、チャコニン

ソラニン、チャコニンはジャガイモの芽などに含まれる成分です。ソラニンやチャコニンはコリンエステラーゼ阻害作用を持ち、嘔吐下痢などの症状を起こします。

 

ジャガイモを料理で使う時は包丁で芽を取り除くかと思いますが、これはソラニン、チャコニンは耐熱性であり、さらに水溶性であるためです。

 

 

アコニチン

アコニチンはトリカブトなどに含まれる成分です。アコニチンは神経毒であり、麻痺などの症状が現れます。

 

プタキロシド

プタキロシドはワラビなどに含まれる成分で、これも配糖体の形をとっています。プタキロシドは先ほどのβ-グルコシダーゼなどの酵素は使わずに糖部分と本体が分離され、発がん性を示します。

 

ワラビも調理の際にあく抜きするかと思いますが、これはプタキロシドが水溶性で熱に不安定であるからです。

 

 

サイカシン

サイカシンはソテツの実などに含まれる成分で、これもアミグダリンのように配糖体の形をとっています。サイカシンも同様にβ-グルコシダーゼによって糖が切断されると、メチルカチオン(CH3+)などが生じます。このCH3+が発がん性を示します。

 

サイカシンは水溶性であるため、水にさらすことで取り除けます。しかし私はソテツの実は食べたことがない・・・気になったので軽く調べると沖縄の郷土料理などで食べるらしい?

 

ランプテロール

ランプテロールはツキヨタケなどに含まれる成分です。ランプテロールは胃腸障害などの症状を起こします。

 

ツキヨタケは名前から想像できるように、暗いところでぼんやりと光ります。そのため月のランプと覚えると、覚えやすいです。

 

 

アマトキシン

アマトキシンはタマゴテングタケなどに含まれる成分です。アマトキシンは白痢と呼ばれる白い下痢などの症状起こすことがあります。タマゴの白身から白痢をイメージできると覚えやすいと思います。

 

サイロシン、サイロシビン

サイロシンやサイロシビンはシビレタケやワライタケなどに含まれる成分です。いわゆるマジックマッシュルームと呼ばれるもので、幻覚や興奮や麻痺などの症状を起こします。

 

まとめ

  • 植物性自然毒による食中毒にはキノコなどがある。

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