遺伝子組み換え食品の安全性と表示義務

遺伝子組み換え食品の安全性と表示義務

遺伝子組み換え食品とは、ある生物の有用な遺伝子を植物に組み込んだ農作物や加工食品のこと。遺伝子組み換え食品を使っているかどうかわからないものは表示義務だが、免除されるケースもあるため要注意。

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遺伝子組み換え食品の安全性と表示義務

食品添加物と共に、遺伝子組み換え食品を気にする人がいます。では遺伝子組み換え食品とはなんなのでしょうか?今回は遺伝子組み換え食品について見ていきたいと思います。

 

 

遺伝子組み換え食品

遺伝子組み換え食品とは、ある生物の有用な遺伝子を植物に組み込んだ農作物や加工食品のことを言います。例えば、非常にデリケートな植物があったとします。この植物を育てようと思い植えましたが、まわりに雑草が生えてきました。小規模ならば手作業でいいかもしれませんが、大規模となるとそうもいきません。面倒なので除草剤をまきました。すると、雑草とともに育てようと思っていたデリケートな植物も枯れてしまいました。

 

 

こういった時に出てくるのが遺伝子組み換え食品です。除草剤に強い遺伝子を持ってきて、それをこのデリケートな植物に組み込んでやります。そうすると除草剤に強い植物ができます。除草剤に強い植物以外にも、害虫に強かったり、栄養素を増やしたり、様々な遺伝子組み換え食品があります。また遺伝子組み換え食品の代表例には、大豆、じゃがいも、トウモロコシなどがあります。

 

色々なメリットを与えてくれる遺伝子組み換え食品ですが、ここで遺伝子を組み換えて、安全性はどうなのか?という疑問が出てきます。

 

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遺伝子組み換え食品の安全性評価

遺伝子組み換え食品は食品衛生法に基づいて食品安全委員会により安全性が審査されています。審査の内容としては、組み込む遺伝子と、組み込む遺伝子によりできるタンパク質などがあります。

 

 

遺伝子組み換え食品の安全性の基準は各国によって違うため、もし輸出国で安全と判断されていても、日本で安全と判断されなければ輸入が禁止となっています。

 

遺伝子組み換え食品の表示義務

お菓子の袋の裏側などを見ると原材料が書いてあるかと思いますが、例えば

 

  • トウモロコシ(遺伝子組み換えでない)

 

などと記載があるかと思います。この表示は以下のようなルールとなっています。

 

  • 遺伝子組み換え;表示義務。遺伝子組み換え食品を使っている。
  • 遺伝子組み換え不分別;表示義務。遺伝子組み換え食品を使っている可能性がある。
  • 遺伝子組み換え組み換えでない;任意表示。非遺伝子組み換え食品を使っている。

 

要するに遺伝子組み換え食品を使っているかどうかわからないものは表示義務ということになり、これが大原則となりますが免除されるケースがあります。それは、

 

  • 組み込んだ遺伝子やタンパク質が食品中から除去されているもの
  • 主な原材料となっていないもの
  • 遺伝子組み換え食品を飼料として育てた家畜などの畜産物

 

こう見てみると表示されていないだけで、知らず知らずのうちに私たちは遺伝子組み換え食品を摂取していることがわかると思います(笑)

 

まとめ

  • 遺伝子組み換え食品とは、ある生物の有用な遺伝子を植物に組み込んだ農作物や加工食品のこと
  • 遺伝子組み換え食品の安全性評価は、組み込む遺伝子や、それによりできるタンパク質などが対象となる
  • 遺伝子組み換え食品を使っているかどうかわからないものは表示義務だが、免除されるケースもあるため要注意。

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