特定保健用食品(トクホ)の位置づけ

Sponsored Link

特定保健用食品(トクホ)とは?特別用途食品と保健機能食品との位置づけ

現代は多くの健康食品やサプリメントにあふれかえっています。サプリメントは適切に使えば有効な武器となることもありますが、時々慢性的に飲み続けていたり、不要そうな患者さんもいることもあります。今回は食品の分類を見ていきたいと思います。

 

 

まず食品には以下のような役割があります。

 

  • 第一次機能;栄養機能。栄養素としての機能
  • 第二次機能;嗜好機能。食品の好みに影響を与える、味、におい、食感などに関わる機能
  • 第三次機能;生体調節機能。内分泌系などの調節をして、健康の維持増進に関わる機能

 

私はバカ舌なので、栄養取れて、うまければ食事はなんでも好きです(笑)

 

食品と医薬品の分類

食品を大別すると、特別用途食品、保険機能食品、一般食品などにわけられ以下のような形になります。

 

 

この図を見ればわかるように、いわゆるトクホは特別用途食品にも保健機能食品にも属していることがわかります。

 

Sponsored Link

Sponsored Link


 

特別用途食品

特別用途食品は、特別の用途表示ができる食品のことを指し、病者用食品、妊産婦・授乳婦用粉乳、乳児用調製粉乳、嚥下困難者用食品があります。特別用途食品の表示をするためには消費者庁長官の許可が必要となります。許可を受けた食品には許可マークが表示されています。その他にもどのような場合に適する食品であるのかの表示や、使用上の注意として「医師や薬剤師、管理栄養士などに相談しながらお使いください」という表示もあります。

 

 

保健機能食品

保健機能食品は一定の条件を満たした食品のことです。保健機能食品は表示する機能等の違いによって、特定保健用食品(トクホ)、栄養機能食品、機能性表示食品に分けられます。

 

特定保健用食品(トクホ)

健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」など表示が許可されている食品です。「トクホ」と略されることが多いです。基本的に個別に消費者庁長官の許可を受け、許可マークがあります。この許可マークに対する効果は許可表示で確認できます。また1日あたりの摂取目安量や注意事項などの記載もあります。

 

 

代表例には以下のようなものがあります。

 

  • オリゴ糖、乳酸菌;お腹の調子を整える食品
  • 大豆たんぱく質、キトサン;コレステロールが高めな方に適する食品
  • ラクトトリペプチド;血圧が高めな方に適する食品
  • カゼインホスホペプチド、ヘム鉄;ミネラルの吸収を助ける食品
  • グアバ葉ポリフェノール;血糖値が気になる方に適する食品
  • キシリトール;虫歯の原因になりにくい食品

 

 

栄養機能食品

一日に必要な栄養成分(ビタミン、ミネラルなど)が不足しがちな場合、その補給のために利用できる食品です。国の公示した基準を満たせば、国などへの届け出は不要で、許可マークなどは無し。栄養成分名、含有量や機能が表示されています。その他1日の摂取量、過剰摂取への注意表示などもあります。

 

機能性表示食品

事業者の責任において、科学的根拠に基づいた機能性を表示した食品です。「おなかの調子を整えます」など特定の保険の目的が期待できる(健康の維持と増進に役立つ)という保険機能を表示できます。許可マークなどは無し。届出番号が表示されていて、科学的根拠をもとにした機能性について、消費者庁長官に届け出た内容が表示されています。

 

一般食品

今までのどの食品にも属さないものは一般食品となります。

 

まとめ

  • 食品は特別用途食品、保険機能食品、一般食品にわけられる。

Sponsored Link

特定保健用食品(トクホ)とは?特別用途食品と保健機能食品との位置づけ 関連ページ

糖質の消化、吸収、代謝
多糖類のままではエネルギー源として利用されず、消化、吸収され単糖類になる必要があります。糖質の代謝には解糖系やクエン酸回路などがあり、エネルギー源を生み出します。グリコーゲンは貯金として貯められ、空腹時にグルコースに戻され血糖になります。
脂質の消化、吸収、代謝
中性脂肪(TG)やコレステロールなどの脂質は脂肪酸からできます。中性脂肪(TG)は貯蔵脂肪として働きます。太りすぎるとアディポネクチンの分泌が抑えられ、動脈硬化が進む恐れがあります。
タンパク質の消化、吸収、代謝
アミノ酸のうち、ケト原性アミノ酸のみの性質を示すのは、ロイシンとリシンです。空腹時には、タンパク質が分解され、グルコース・アラニン回路が働き、グルコースが作られます。生じたアンモニアは尿素回路で尿素に変換されます。
ビタミンの作用と欠乏症、過剰症
ビタミンには水溶性ビタミンと脂溶性ビタミンがあり、腸内細菌が合成するものもあります。ビタミンの作用と欠乏症、過剰症についてまとめています。
ミネラルの作用と欠乏症
ミネラルには必須元素や必須微量元素があります。必須元素や必須微量元素などのミネラルは生理機能などに重要です。
タンパク質の評価法、生物価、正味タンパク質利用効率、アミノ酸スコアの計算
タンパク質の評価する方法には、生物価、正味タンパク質利用効率、アミノ酸スコアなどがあります。生物価、正味タンパク質利用効率、アミノ酸スコアの計算方法をまとめています。
エネルギーの収支。Atwater係数、呼吸商、窒素係数、食事誘発性熱産生、基礎代謝量
エネルギーの収支に関わるものには、Atwater係数、呼吸商、窒素係数、食事誘発性熱産生、基礎代謝量などがあります。肥満を改善するにはエネルギーの収支が重要です。
推定平均必要量、推奨量、目安量、耐容上限量、目標量、推定エネルギー必要量のまとめ
栄養素の過不足の指標には、推定平均必要量、推奨量、目安量、耐容上限量、目標量などがあります。エネルギーの過不足の指標には推定エネルギー必要量があります。
食品の腐敗は温度、pH、水分活性が原因
腐敗はタンパク質が微生物の増殖により変質を起こすことを言います。腐敗を防ぐためには、温度、pH、水分活性が原因となるため、これらを意識して保存することが大事。
脂質の変敗、酸価、ヨウ素価、過酸化物価、チオバルビツール酸試験値、カルボニル価の覚え方
変敗は脂質の変質のことを言います。不飽和脂肪酸の酸化の流れを抑えることで酸価、ヨウ素価、過酸化物価、チオバルビツール酸試験値、カルボニル価がどのようになるのかを覚えることができます。
食品の変色と発がん性物質、メイラード反応などのまとめ
酵素的褐変現象はメラニンができます。非酵素的褐変現象はメラノイジンができ、メイラード反応が有名です。食品由来の発がん性物質にはヘテロサイクリックアミンやニトロソアミンがあります。
食品添加物、保存料、防かび剤、殺菌料、酸化防止剤、発色剤、色調調整剤、着色料、甘味料の覚え方
食品添加物は食品の製造の過程において又は食品の加工もしくは保存の目的で、食品に使用するものです。食品添加物には、保存料、防かび剤、殺菌料、酸化防止剤、発色剤、色調調整剤、着色料、甘味料などがあります。
食物アレルギー、特定原材料の表示義務について
食物アレルギーはアレルゲンとなる食品を取り込むことで起こる可能性があります。中でも症例数が多かったり、重篤なアレルギーを起こすものを特定原材料と呼びます。特定原材料の表示が食品衛生法で義務付けられています。
遺伝子組み換え食品の安全性と表示義務
遺伝子組み換え食品とは、ある生物の有用な遺伝子を植物に組み込んだ農作物や加工食品のこと。遺伝子組み換え食品を使っているかどうかわからないものは表示義務だが、免除されるケースもあるため要注意。
細菌性食中毒総論、種類と原因
細菌は、好気性菌や嫌気性菌などが存在し、細菌性食中毒の原因や種類には、内毒素、外毒素が関わります。グラム染色で、紫色に染まるのがグラム陽性菌、染まらないものをグラム陰性菌と言います。
細菌性食中毒各論、代表的な細菌の症状と予防法
食中毒を起こす細菌は加熱が有効なものも多いが、一部効かないものもあるため、正しい予防法を知っておくことで感染リスクを下げられます。細菌性食中毒の症状や予防法のまとめです。
動物性自然毒による食中毒、代表的な毒素と症状
動物性自然毒の原因となる毒素は食物連鎖により濃縮されたものが多いです。動物性自然毒による食中毒の代表例には、フグのテトロドトキシンなどがあります。
植物性自然毒による食中毒、代表的な毒と症状
植物性自然毒による食中毒の代表例には毒キノコなどがあります。植物性自然毒による食中毒の代表的な毒と症状をまとめました。
代表的なカビとマイコトキシンの症状
マイコトキシンとはカビが作る毒のことです。カビが食品につき増殖すると、マイコトキシンを誤って摂取してしまう可能性があり、様々な症状を起こします。
重金属と健康障害の事件や歴史
重金属が食品に混入してしまい、それをヒトが摂取することで健康障害が起きた事件がありました。重金属による健康障害の事件や歴史についてまとめました。
人口静態統計、国勢調査とは?
人口生態統計として、国勢調査が行われます。国勢調査とは5年に1度行われ、外国人を含む普段日本にいる人が対象となります。日本はつぼ型に近い人口ピラミッドをとっています。
死亡率に関する指標の覚え方
年齢調整死亡率とは構成年齢による歪みを補正したものを言います。乳児死亡率、新生児死亡率、早期新生児死亡率、死産率、周産期死亡率などの覚え方のまとめです。
平均寿命、平均余命、合計特殊出生率、総再生産率、純再生産率の違い
平均余命とはある生存者が平均してあと何年生きられるかを示し、平均寿命は0歳平均余命とも言えます。合計特殊出生率、総再生産率、純再生産率の違いは、男児、女児、死亡率が関わります。
疫学総論、感染症成立の三要因
疫学の三要因(感染症成立の三要因)は、病因、宿主要因、環境要因があります。疫学は観察研究と介入研究にわけられます。さらに観察研究は記述疫学と分析疫学にわけられます。
記述疫学、分析疫学、介入研究の違い
分析疫学は記述疫学でたてられた仮説を検証して、要因と疾病の因果関係を推測する研究。介入研究は分析疫学によって推測された要因に対して人為的に介入して効果を調べる研究
コホート研究と症例対照研究、相対危険度、寄与危険度、オッズ比の計算
コホート研究は前向き研究です。コホート研究は相対危険度、寄与危険度が計算できます。症例対照研究は後ろ向き研究です。症例対照研究はオッズ比が計算できます。
疫学データの指標、誤差、精度、正確度
疫学データの観察値の真の値からのずれを誤差と呼び、偶然誤差と系統誤差があります。偶然誤差の大きさは精度と呼ばれ、系統誤差の大きさは正確度と呼ばれます。
予防接種、ワクチンの種類と予防接種健康被害救済制度
予防接種は一次予防です。ワクチンには、弱毒生ワクチン、不活化ワクチン、トキソイドなどの種類があります。予防接種には任意接種と定期接種があります。
新生児マススクリーニングの対象疾患は、酵素欠損により起こる。
新生児マススクリーニングとは、生まれつきの病気を調べるための検査です。新生児マススクリーニングの対象疾患は酵素が欠損することで起こり、治療はすべて公費で行われます。
日和見感染と院内感染、感染経路と対策
日和見感染は健常人に起こるため医療従事者の介入は難しいです。それに対して院内感染は医療施設内での感染が原因となるため、感染経路と対策を把握することが大事です。
一類感染症、二類感染症、三類感染症のゴロ
感染症の中には危険性が高いものが分類されていて、一類感染症、二類感染症、三類感染症、四類感染症、五類感染症などがあります。このうち、一類感染症、二類感染症、三類感染症のゴロを紹介します。
職業病の症状と原因
職業病が原因で多くの症状が現れることがあります。職業病には、熱中症、減圧症、騒音性難聴、振動障害、じん肺、アスベスト肺、頸肩腕症候群などがあります。
異物の代謝とCYP
代謝は異物の水溶性をあげて、排泄しやすくします。CYPは代謝のうち、主に酸化に関わります。CYP1A2はタバコにより誘導されます。CYP3A4はグレープフルーツジュースによって阻害されます。

 
HOME プロフィール お問い合わせ