薬局実習の特徴を把握して実習に臨む

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薬局実習、4つの特徴

薬局実習は、市などの範囲のエリアを選び、その中から実習可能な施設がランダムに選ばれます。ですので、自分でエリアを選ぶことしかできません。

 

 

これも病院みたいに施設を選択出来れば良いのにと思います。おかしなシステムです。おそらく大学と提携している薬局となると、大学間での薬局の争奪戦になってしまうからでしょう。あと提携し過ぎた結果、応募に偏りがあり実習生を派遣できない施設が出てくるなどの問題もあるからだと思います。他にも理由があるのでしょうが。

 

私の薬局実習

私は自分の住んでいるエリアを選び、家から30分くらいの薬局となりました。肛門科の門前で、だいたい200種類くらいの薬が置いてあったと思います。

 

実習内容としては、朝の掃除、調剤、服薬指導、薬局製剤の作成、薬の発注が基本的な業務でした。日によっては、市の勉強会、在宅、学校薬剤師などもありました。

 

 

肛門科の門前ということで、坐剤や下剤などが多かったです。ですので、実習開始後すぐに服薬指導となりました。私はこの時に何を聞けばいいのか(特に症状など)わからないことがあったので、自分に足りないものを把握して家に帰った後に勉強したり、先生に教えてもらったりしました。徐々に知識がついてきて、実習の最後のあたりになると、1日15人服薬指導したりなど出来るようになりました。(その後の薬歴を書くのが地獄でしたが)

 

 

薬局製剤は、UEHクリームというハンドクリームを作りました。実習生に服薬指導となってしまった患者さんに対しての感謝の意味もこめて、10gほどのサンプルサイズで配りました。再び来局した患者さんが、服薬指導の際に「大きいサイズを買いたいのですが…」ということもあり、売り上げが良かったです。その薬局製剤も私たちが暇な時間作っていました。

 

 

薬の発注も実習生が行い、責任を持って行いました。はじめのうちは慣れずに不足してしまい、実習の相方と一緒に怒られていました。

 

 

実習をしながらも、「管理薬剤師さんは、経済面でも業務面でもうまく実習生を使っているな」と感じました。働いた分は、食事をおごってもらったりしたので、バランスの取り方が上手いと思いました。

 

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外部の仕事としては、学校薬剤師を経験出来たのが大きかったです。

 

百葉箱での測定もしましたが、特に小学校6年生に向けて麻薬の勉強会をしたのを今でも覚えています。3クラスあり、はじめの2クラスは薬剤師の先生がお話していたのですが、最後のクラスになると、先生から「あなたたちだけでやりなさい」という無茶振りが来て、相方と即興で話しました。

 

学校の宿題で感想文があったのでしょう、後日学校の先生から感想文のコピーが送られてきました。「麻薬はゼッタイダメだと思いました。」のような小学生の文章を見ると、なんだか微笑ましい気持ちになりました。また「将来、先生たちのように、かっこいい薬剤師になりたいです。どうすればなれますか?」といったコメントももらい、お世辞ながらもモチベーションが上がりました。

 

 

薬局実習の4つの特徴

 

@薬の種類が多い

 

点滴が無い分、主に内服薬が様々な種類を揃えています。患者さんのニーズに応えるために様々な規格があったり、ジェネリックを取り揃えているので、調剤ミスしない工夫も必要です。病院と比べると長期処方の可能性が高く、薬の動きの幅も大きいです。在庫をうまく管理するシステムも重要です。

 

 

A推察力

 

カルテを気軽に見られる病院とは違って、薬局では基本的には見られません。処方内容と患者さんの話から推察したり、疑問に思う力が求められます。言い方があれですが、病院と比べると症状が軽かったり、会話が成り立つ患者さんが多いと思うので、渋滞を招かない程度に話をして情報を収集したり、提供しまししょう。

 

 

B臨機応変、効率性

 

薬局は落ち着いている時間帯とピークの時間帯があります。ピークの時間帯には待合室に患者さんがたくさん座って待っています。待たされすぎると怒る患者さんもいて、その対応に1人取られることになるので、さらなる渋滞を招きます。そのため、効率よく回せるよう考える必要があります。薬局に限ったことでは無いですが、臨機応変に対応する力も求められます。

 

 

C地域性

 

在宅業務であったり、私のように学校薬剤師として地域に密着して関われると思います。また将来的に入院とならないように、薬局で健康をサポートすることが重要です。場合によっては受診勧告を判断しなければならないこともあります。

 

 

病院実習のページでも話しましたが、これら薬局特徴を意識して実習をしましょう。病院でもそうですが、特に薬局は患者さんを満足させながらも効率良く仕事をする力が求められます。

 

まとめ

  • 薬局実習は、薬の種類が多いこと、推察力が求められること、効率性が求められること、地域に密着して関われることが特徴としてあげられる。

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