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日本国憲法では、すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。という生存権があります。これをもとに作られた制度が社会保障制度です。今回は社会保障制度についてみていきたいと思います。
社会保障制度とは国民の生活などを支えるセーフティーネットであり、以下のようなものがあります。
では、これらをみていきます。
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社会保険には医療保険、年金制度、介護保険などがあります。
社会保険は国民を強制的に加入させて保険料を徴収して、国民が病気やケガ、出産、死亡、障害、失業などの生活を困難にするようなイベントが起きた時に一定の給付を行い、生活を支援します。
社会福祉には児童福祉などがあります。
障がい者、母子家庭など様々なハンディキャップがある国民が安心して生活できるように支援を行います。
公的扶助には生活保護制度などがあります。
生活に困窮する国民に対して、最低限度の生活ができるように支援を行います。生活保護などの公的扶助は公費を財源としているため、良くも悪くも色々な問題をかかえています。あまりここでは書きませんが、個人的には生活保護の患者さんと話をしていると最低限度の生活ってなんなんだろうと思うことがあります。
保健医療・公衆衛生には予防接種、保健事業、母子保健などがあります。
国民が健康に生活できるように予防や衛生の支援を行います。
社会保障制度の話だけ聞くと素晴らしい制度に思えますが、これだけのサービスを行うにはもちろんお金もかかってきます。
社会保障給付費とは、社会保険や社会福祉などの社会保障制度を通じて、1年間に国民に給付されるサービスの合計額を言います。社会保障給付費は、年々増加しています。
社会保障の財源には保険料のほか、多額の公費が使われています。環境問題と同じく、自分だけよければいいという考えではいつかは破綻します。
そのため国民一人一人が社会保障給付費の状況をしっかりと把握してサービスと財源のバランスを適切に保ち、持続可能な社会保障を続けることがとても大事です。