血管性認知症のまとめ

血管性認知症のまとめ

血管性認知症は脳血管障害(脳梗塞、脳出血)に起因した認知症を言います。そのため薬物治療は主に脳梗塞の再発を予防して、BPSDなどに適宜対応していくことがメインとなってきます。

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血管性認知症のまとめ

認知症の1つに血管性認知症があります。今回は血管性認知症についてみていきたいと思います。

 

 

血管性認知症

血管性認知症(vascular dementia)はVaDとも略され、脳血管障害(脳梗塞、脳出血)に起因した認知症を言います。血管性認知症には以下のような特徴があります。

 

  • まだら認知症;例えば記憶障害はあっても言語能力は保たれるなど、一部の機能はダメだけど別の機能は保たれているといった認知症
  • 認知症と脳血管障害の間に関連がある;認知症の発現が脳血管障害後の3か月以内に起こる。認知機能が階段状に急激に悪化する
  • 遂行機能障害>記憶障害;あとで出てくる小血管障害型が一番多く、大脳基底核や白質に虚血が起こり前頭葉の変化が起こる
  • 感情障害;前頭葉の障害により、感情鈍麻、アパシー(無感動)、うつ気分、自発性低下などが起こる
  • 局所神経症候;歩行障害(小刻み歩行)、尿失禁、運動麻痺(片麻痺)、パーキンソニズム、腱反射の左右差、構音障害、嚥下障害

 

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血管性認知症の分類

脳の血管のどこの部位が障害を受けるかによって、以下のような分類があります。

 

  • 多発梗塞型;大きな梗塞が多く起こるタイプで皮質、皮質下領域の大中梗塞が多発する。
  • 限局梗塞型;視床、海馬、角回などの単発梗塞による
  • 小血管障害型(皮質下性);最も多いタイプであり、多発小梗塞型とBinswanger型などにさらに分かれる。特にBinswanger型は小さな脳梗塞がつながるような形で起こり、前頭葉白質の障害が起こりやすく遂行機能障害が出やすい。また皮質下性血管性認知症は高率に微小出血を伴う(小さい血管がつまると一部血管が破綻して出血が起こる)

 

 

脳梗塞

血管性認知症の原因となる脳梗塞には以下のような種類があります。

 

  • ラクナ梗塞;細い血管が詰まって起こる。小梗塞
  • アテローム血栓性脳梗塞;動脈の内膜にコレステロールなどがたまり、太い血管が動脈硬化を起こして細くなったり詰まったりして起こる。中梗塞でここまでは時間的な余裕がある
  • 心原性脳塞栓症;心臓にできた血栓が心房細動などで流れてきて太い血管が詰まって起こる脳梗塞。大梗塞で時間的な余裕がない

 

 

血管性認知症の薬物治療

主に脳梗塞などが原因となるので、血管性危険因子(高血圧、糖尿病、脂質異常症)のコントロールを行います。

 

その他にも脳梗塞の再発予防のために、心原性脳塞栓症では抗血栓薬、アテローム血栓性脳梗塞やラクナ梗塞では抗血小板薬などが使われます。

 

また認知症の治療として以下のようなものが使われることもあります。

 

  • 中核症状;アリセプト(ドネペジル)は認知機能障害や行動異常に有効と報告があるが保険適応外
  • BPSD;意欲、自発性の低下にシンメトレル(アマンタジン)やサアミオン(ニセルゴリン)。うつにSSRIやSNRIなど。せん妄や不穏にグラマリール(チアプリド)、抑肝散など。

 

まとめ

  • 血管性認知症は脳血管障害(脳梗塞、脳出血)に起因した認知症
  • 脳血管性認知症の薬物治療は主に脳梗塞の再発を予防して、BPSDなどに適宜対応していく

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