添付文書を用いて薬を正しく使う。

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添付文書から正しい情報を得る。

新人、特に実習生は耳が痛くなるほど、「添付文書を読みなさい」と言われると思います。私も実習生の時に病院でも薬局でも言われたのを覚えています。

 

 

「実習先の先生は添付文書を読めって言うけれど、添付文書って何をみればいいの?」と思いませんか?このページではそのようなことに対する基本を学んだり、添付文書を現場で役立てる方法を考えます。

 

添付文書の位置づけ

まず、添付文書の位置づけですが、「法的根拠のある唯一の医薬品情報」となります。しかし、そんなことはどうでもいいと思います。

 

それよりも、記載されている内容を知ることが重要です。添付文書には、だれでも知っている「効能効果」や「用法用量」をはじめとして、様々な項目が載っています。私の大学の定期試験で、「添付文書に載っている項目をあげられるだけ、あげなさい」という問題が出た記憶があります。あなたはどれくらい項目をあげられるでしょうか?私は全然あげられなかった記憶しかありません(笑)

 

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添付文書はなぜ存在する?

添付文書は法的根拠があって、色んな項目が載っているのはわかって頂けたと思います。

 

では、なぜ添付文書は存在しているのでしょうか?添付文書が存在する最大の理由は医薬品を適正に使用するためにあります。要は薬を正しく使えればいいわけです。

 

そうしたら、「なんでもかんでも添付文書に書きまくればいいじゃないか!」と思う人が出てきます。しかし添付文書には量的な制限があるようで、そうはいかないようです。隅々まで読んだことがある人は少ないと思いますが、普通のものでも実際に読むと結構時間かかります。なんでもかんでも添付文書に載せてしまうと、必要とする情報を探し出すのに時間がかかってしまいます。ですので、添付文書には必要最低限のことしか書かれていません。

 

添付文書でわからないことはインタビューフォームで

薬を正しく使うための最低限の情報しか載っていないとなると、自分が知りたいことがわからない時があります。添付文書でわからないことを補うのが、インタビューフォームです。

 

仕事をしていて「この薬は一包化できるのか?」「安定性はどうだろう?」という疑問にぶちあたることがあります。そういった場合には添付文書には載っていないので、インタビューフォームで調べます。詳しく記載されていることがあります。

 

インタビューフォームでもわからなければ、メーカーへ

インタビューフォームで調べてもわからなければ、メーカーさんに電話で問い合わせて聞きましょう。主なメーカーの電話番号は「今日の治療薬」の最後のあたりに載っています。メーカーは基本的には平日の9時〜17時までしか電話対応をしてくれないので、それ以外の時間帯や休日には質問することができませんので注意しましょう。

 

次からは添付文書を細かく見ていきます。

 

 

まとめ

  • 薬について知りたいことは、まず添付文書で調べる。
  • 添付文書に載っていなければ、インタビューフォームで調べる。
  • インタビューフォームでも載っていなければ、メーカーに問い合わせる。

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添付文書で見落としがちな項目
添付文書には効能効果などの有名な項目に加えて様々な項目が載っています。ここでは見落としがちな、改定年月日、薬価収載年月、使用期限、過料投与についてみていきます。
薬の商品名を覚えるには
実習生の時には成分名で覚えます。それに対して、現場では商品名を使うことがあります。このギャップを埋めるにはインタビューフォームをみて、薬の由来で関連付けると、理解が深まり覚えやすいです。
適応、用法用量は正しく確認を。
薬によっては、同じ成分でも適応自体異なったりすることがあります。薬を正しく使えるように薬剤師は常にアップデートし、確認する必要があります。
警告、禁忌、慎重投与、併用禁忌、併用注意をもとに疑義照会する
新人や実習生でも疑義照会する機会があると思います。警告、禁忌、併用禁忌は必ず疑義照会し、併用注意や慎重投与は問題が起きてから考えましょう。
肝代謝?腎排泄?
肝代謝なのか腎排泄なのかわからないときがあります。このようなときに、添付文書やインタビューフォームの用法容量、尿中の未変化体排泄率、相互作用を見るとヒントが隠されています。
副作用をモニタリングし、服薬指導へ
重大な副作用と呼ばれる致死的なものがあります。それの前兆のサインとして、その他の副作用があります。薬の作用機序などで特徴的なものは患者さんに伝えるべきです。わかりやすい言葉を心がけ、対処法も伝えてあげることが重要です。

 
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